登別市立中学校における部活動の新たな地域クラブ活動への移行について

公開日 2023年02月13日

  • 令和5年 2月13日 登別市における方向性やQ&Aの更新、国におけるガイドラインのポイント等の追加
  • 令和4年12月13日 生徒や保護者、教職員を対象としたアンケート結果、国におけるガイドラインのパブリックコメント実施等の追加
  • 令和4年11月 9日 地域移行にかかるQ&A(令和4年11月時点)を追加
  • 令和4年10月 7日 公開

登別市は、中学生にとって望ましい文化環境・スポーツ環境を整えるため、市立中学校における部活動の新たな地域クラブ活動への移行に取り組んでいます。

学校部活動の現状

学校部活動は、これまで学校教育の一環として、とても大きな役割を担ってきました。

しかし、近年においては、少子化の急速な進展に伴う生徒と教職員の減少などによって、1つの中学校でチームを編成することが難しくなったり、部員・顧問を確保することができず存続することができなくなる部活動が多くなっています。

今後、さらなる生徒数・教職員数の減少が見込まれており、これまでのように各中学校の教職員が顧問となって指導を行う部活動では、近い将来立ち行かなくなる可能性が非常に高くなっています。

そのため、学校部活動を「学校単位」から.「地域単位」へ移行する取り組みが国で進められています。

(参考)市内中学校の生徒数推移
昭和58(1983)年 平成14(2002)年 令和4(2022)年 令和8(2026)年
3,010人 1,592人 950人 867人(※)

※令和8年については、「登別市小中学校の適正規模・適正配置の指針~将来における小中学校のグランドデザイン~」(令和3年8月策定)における推計値。

国等における取組

国(スポーツ庁・文化庁)においては、運動・文化部活動の地域移行に向けて、それぞれが設置した「部活動の地域移行に関する検討会議」で検討が行われ、令和4年6月6日にスポーツ庁へ、令和4年8月9日に文化庁へ、現時点で整理された方向性を取りまとめた提言書が提出されました。

両庁は、その提言書の内容を踏まえ、学校部活動の地域連携並びに地域クラブ活動への移行に向けて、令和4年12月に「学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方等に関するガイドライン」を策定・公表しました。

ガイドラインにおける地域クラブ活動への移行に向けたポイント

・まずは、休日における地域の環境の整備を着実に進める(平日については、できるところから取り組む)。

・令和5年度から令和7年度までの3年間を改革推進期間と位置付け、可能な限り早期の実現を目指す。

    学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方等に関する総合的なガイドライン(概要)[PDF:524KB]

    学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方等に関する総合的なガイドライン(本文)[PDF:1.08MB]

登別市においても、国の動きに併せて、新たな地域クラブ活動への移行に向けた取組を進めています。

※北海道教育委員会での部活動の地域移行にかかる取組については、こちらをご覧ください。

部活動と地域クラブ活動の違い

これまで学校部活動は、学校の教育活動の一環として位置づけられ、各中学校を会場に、その学校に勤務する教職員が顧問となり行われてきました。

これまでの学校部活動のイメージ

地域クラブ活動は、学校の教育活動外の活動となり、地域の指導・競技活動経験などがある方が指導員となって指導を行います。

また、学校単位ではなくなるため、通っている学校に関わらず一緒に活動を行うことになります。

※地域の人材や施設、文化など、地域のさまざまな資源を活用した活動へと発展することも可能となります。

部活動の地域移行のイメージ

※各中学校で、部活動の顧問をしている方が引き続き指導員となる場合もあります。

※地域移行にはさまざまなパターンがあり、上記は一つの例です。

登別市における新たな地域クラブ活動への移行に向けた方向性(令和5年2月時点)

登別市では、令和2年度から、市内のスポーツ関係団体の代表者などで構成する「地域スポーツのあり方検討委員会」を設け、議論を開始するとともに、令和3年度から休日部活動の段階的な地域移行にかかる実践研究を行うなどの取組を進めてきました。

令和4年12月には、地域スポーツのあり方検討委員会から、これまでの検討結果をまとめた提言書が提出されました。

提言では、登別市が策定した方向性(素案)に基づき、地域クラブ活動への移行を推進していくことが望ましく、スポーツだけではなく、文化も含めて一体的に進めていくべきであること、また、新たな地域クラブの設立・運営は、「一般財団法人登別市文化・スポーツ振興財団」が担うことが望ましいとされました。

登別市では、生徒がスポーツや文化芸術活動に親しむことができるよう、この提言内容等を踏まえながら、令和5年度以降、新たな地域クラブ活動への移行を推進していきます。

令和5年度に新たな地域クラブ「登別市中学校クラブ(仮称)」を立ち上げる

 登別市中学校クラブは、市内の中学校と連携・協力のうえ、生徒がスポーツや文化芸術活動に親しむ場を提供する地域主体のクラブ

 一般財団法人登別市文化・スポーツ振興財団が設立・運営(登別市が運営等を支援)

登別市中学校クラブ(仮称)では、サッカーや野球、バレーボール、吹奏楽などのチームに分かれて、活動する

 指導者は、地域から募った関係団体の会員や地域の方、小中学校の教職員の方など

 会場は、積極的に中学校の体育館やグラウンドなどを活用

登別市中学校クラブ(仮称)は、参加希望者のみの会員制として、会員には運営に要する経費の一部(会費・活動費)を負担していただく

 負担額については、国や北海道からの支援などを踏まえながら検討

令和5年度以降、準備が整った競技等から、徐々に地域に移行する

 まずは、休日の部活動から、地域クラブ活動への移行を推進(令和7年度末までにすべての休日の部活動の移行を目指す)

 平日の部活動についても、国の動きに併せつつ、準備が整った競技等から徐々に移行

 チーム編成が困難になりつつある団体競技から先行的に移行を進める

登別市中学校クラブ(仮称)は、ガイドラインの方針に準じて活動する

 活動時間は、平日2時間、休日3時間までとし、平日に1日以上、週に2日以上の休養日を設けるなど

登別市中学校クラブ(仮称)が、指導者の確保や指導者の資格取得支援なども行う

 指導等にかかる資格の取得にかかる経費の補助などを行い、指導者の質の向上も図る

各チームの参加人数や競技ごとの特性などを考慮しつつ、チームの活動場所を決定していく

 

地域クラブ活動への移行に関するQ&A(令和5年2月時点)

地域移行に関して、疑問に感じるであろう事項について、まとめていますので、ご覧ください。

※Q&Aについては、随時更新を予定しています。

※現時点における方向性を踏まえたものであり、内容が変更する場合があることをご了承ください。

地域クラブ活動への移行にかかるQ&A(令和5年2月)[PDF:173KB]

 

中学校部活動の地域移行に関するアンケート結果(令和4年9~10月実施分)

登別市では、令和4年9月から10月にかけて、小学4年生から中学2年生とその保護者、また市内小中学校に勤務する教職員を対象にアンケート調査を実施しました。

児童生徒とその保護者へのアンケートでは、部活動の地域移行に賛成という回答が75パーセントを超えるなど、地域移行に前向きな意見が多い一方で、地域移行に関する意見や疑問、不安も多く寄せられました。

登別市では、このアンケート結果を参考に、地域移行に向けた取組を進めていきます。

アンケート結果概要

(対象) 登別市立小学校に通う小学4~6年生とその保護者(全935人)

(回答率) 39.47パーセント

小学4~6年生とその保護者向けアンケート結果[PDF:965KB]

(対象) 登別市立中学校に通う中学1・2年生とその保護者(全590人)

(回答率) 48.14パーセント

中学1・2年生とその保護者向けアンケート結果[PDF:576KB]

(対象) 登別市立中学校に勤務する教職員(全79人)

(回答率) 92.40パーセント

市立中学校教職員向けアンケート結果[PDF:297KB]

(対象) 登別市立小学校に勤務する教職員(全142人)

(回答率) 80.99パーセント

市立小学校教職員向けアンケート結果[PDF:245KB]

問い合わせ

教育委員会教育部 社会教育グループ
TEL:0143-88-1129
FAX:0143-85-9744

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