公開日 2023年10月16日
目次
臓器移植
臓器移植は、病気や事故によって心臓や肝臓などの臓器の機能が著しく低下した方に他の方の健康な臓器を移植して、機能を回復させる医療です。
現在、国内には臓器移植の希望登録をしている方がおよそ1万5千人いますが、臓器の提供が少なく、数多くの方が移植を待ちながら亡くなられています。
臓器移植には、健康な家族からの肝臓や腎臓などの部分提供による「生体移植」と、亡くなられた方からの「臓器提供による移植」があります。
自分が最期を迎えたとき、誰かの命を救うことができるのが臓器移植です。
※移植に用いられる臓器は、心臓・肺・肝臓・腎臓・膵臓・小腸及び眼球(角膜)です。
臓器提供の意思表示をしませんか
臓器移植について考え、家族と話し合われたあなたの意思を表示しませんか。
意思表示には、次の方法があります。
運転免許証、健康保険証、マイナンバーカード、意思表示カードの裏面にある臓器提供に関する意思表示欄に記載する
公益社団法人日本臓器移植ネットワーク(外部サイト)で臓器提供に関する意思登録をする
※登録すると、IDが入った登録カードが発行されます。本登録が完了すると臓器提供の際に本人意思を確認する対象となります。
参考
公益社団法人日本臓器移植ネットワーク(外部サイト)
骨髄移植
骨髄移植は、白血病や重症再生不良性貧血などに有効な治療法の1つです。
現在、多くの方がドナー登録をしていますが、国内には骨髄移植の希望登録をしている方が約2千人います。
骨髄移植に対するご理解とドナー登録へのご協力をお願いします。
ドナー登録できる方
骨髄バンクのドナー登録には以下の要件があります。
- 骨髄・末梢血幹細胞の提供の内容を十分に理解している方
- 年齢が18歳以上、54歳以下で健康状態が良好な方
- 体重が男性45kg以上/女性40kg以上の方
※ドナー登録できない方
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病気やけがなどの治療中、または処方薬使用中の方
※高血圧に対する降圧剤服用、気管支喘息など慢性疾患治療のための服薬(塗り薬)含む、精神疾患による服薬、通院を含みます
※治療が必要な状態が一過性で短期間で完治するものは除きます(風邪など)
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以下の病歴がある方(治癒している場合を含みます)
悪性腫瘍(がん)、白血病、再生不良性貧血などの血液の病気、膠原病(慢性関節リウマチなど)、自己免疫疾患、先天性心疾患、心筋梗塞、狭心症などの循環器疾患、脳卒中、C型肝炎など一部のウイルス肝炎、エイズ、マラリアなどの感染症
- 血圧が高い方(最高血圧151mmHg以上/最低血圧101mmHg以上)または低い方(最高血圧90mmHg未満)
- 輸血を受けたことがある方
- 貧血の方
- 食事や薬等により呼吸困難などの症状が出たことがある方や、高度の発疹の既往がある方
- 過度の肥満の方(体重kg÷身長m÷身長mが30以上の方)
- 妊娠中および出産後1年未満の方、授乳中の方
- 腰の手術を受けたことがある方は骨髄提供はできません。
※上記以外でも健康状態等により登録ができない場合があります。
ドナー登録について
日本骨髄バンク(外部サイト)