麻しん(はしか)

公開日 2025年11月20日

麻しん(はしか)とは

麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症で
発熱、全身の発しん、また、咳、鼻水、目の充血などが主な症状です。

麻しんウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、人から人へ感染し、その感染力は非常に強いと言われています。
免疫を持っていない人が感染すると、ほぼ100%発症し一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。

※最新の発生状況については、感染症情報提供サイト(国立健康危機管理研究機構)からご確認ください。

主な症状

感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水、目の充血といった風邪のような症状が現れます。
2~3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発疹が出現します。
肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1,000人に1人程度の割合で脳炎が発症します。死亡する割合も、先進国であっても1,000人に1人と言われています。

その他の合併症として、10万人に1人程度と頻度は高くないものの、麻しんウイルスに感染後、数年から十数年後に亜急性硬化性全脳炎(SSPE)と呼ばれる知能障害や運動障害などが進行した後、数年以内に死に至る中枢神経疾患を発症することもあります。

感染経路

麻しんウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染です。
麻しん発症患者から周囲への感染可能期間は、発症日の1日前から解熱後3日間を経過するまでの期間で、発症前から感染力があります。

治療方法

発熱に対する解熱剤など症状に応じた治療を行います。

予防と対策

麻しんは感染力が強く空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。

麻しん含有ワクチンが最も有効な予防法です。
また、麻しんの患者さんに接触した場合、72時間以内に麻しん含有ワクチンの接種をすることで、麻しんの発症を予防できる可能性があります。
※麻しん患者に接触後4日以上6日以内であれば、γ-グロブリンの注射で発症を抑えることができる可能性がありますが、安易にとれる方法ではありません。詳しくは、かかりつけの医師とご相談ください。

また、定期接種の対象者だけではなく、医療・教育関係者や海外渡航を計画している成人、麻しんの罹患歴がなく、2回の予防接種歴が明らかでない場合やご自身の免疫が不十分なことが判明した方は麻しん含有ワクチンの接種を検討ください。

麻しん含有ワクチン(主に接種されているのは、麻しん風しん混合ワクチン)を接種することによって、95%程度の人が麻しんウイルスに対する免疫を獲得することができると言われています。
また、2回の接種を受けることで1回の接種では麻しんへの抗体が充分に産生されなかった方の多くに免疫をつけることができます。

▶予防接種についてはこちらからご確認ください。

麻しん(厚生労働省)

問い合わせ

保健福祉部 健康推進グループ
TEL:0143-85-0100
FAX:0143-85-0111
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