公開日 2025年11月20日
結核とは
結核は、結核菌の感染によって引き起こされる感染症です。
結核菌は主に肺の内部で増えるため、咳、痰、発熱、呼吸困難など、風邪のような症状によく似ています。
小児では症状が現れにくく、全身に及ぶ重篤な結核につながりやすいため、注意が必要です。
※より詳しい情報や国内での最新の発生状況については、感染症情報提供サイト(国立健康危機管理研究機構)からご確認ください。
感染経路
結核が進行した患者が咳やくしゃみをすると、飛沫と一緒に周囲に結核菌が飛び散り、その空気を周囲の人が吸い込むことにより感染します。
結核は空気感染のため、患者の使ったものや食べ物、洋服などに付着してほかの方に感染させることはありません。また、消毒なども特別必要ありません。
結核にかかった場合
毎年新たに10,000人以上の患者が発生し、1,400人以上が命を落としています。
結核を発症した場合、無治療でいると50%程度の方が亡くなってしまうと言われています。
現在は医療の進歩もあり、そこまで高い割合で亡くなることはありませんが、髄膜炎を発症した場合は、現在でも30%程度の方が亡くなり、治った方も後遺症を残すことがあると言われています。
予防と対策
BCGワクチンについて
効果
生後1歳までのBCGワクチン接種により、小児の結核の発症を52~74%程度、重篤な髄膜炎や全身性の結核に関しては64~78%程度罹患リスクを減らすことができると報告されています。
標準的なBCGワクチンの接種スケジュール
生後5か月以上8か月未満までの期間に1回接種
▶予防接種についてはこちらからご確認ください。
▶結核(厚生労働省)

