公開日 2024年06月14日
危険物施設の風水害対策について
例年、梅雨期や台風期などにおいて局地的大雨や集中豪雨等が観測され、河川の氾濫等により、多くの被害が発生しているところですが、河川氾濫等により危険物施設のタンク、配管が破損し危険物の流出が発生すると、被害が拡大する恐れがあります。危険物施設関係者の皆様には、日常的に点検等を行って頂いているところですが、総務省消防庁から公表されている「危険物施設の風水害対策ガイドライン」を参考に台風や大雨等の被害に備えた対策の実施をお願いいたします。
危険物施設における風水害対策ガイドラインについて
(1) 平時からの事前の備え
ア 危険物施設が所在する地域のハザードマップを参照し、当該施設が浸水想定区域や土
砂災害警戒区域に入っているかどうかや、降雨や高潮に伴う浸水高さ等を確認してお
く。これに当たり、「ハザード地区における危険物施設の流出防止対策の促進につい
て」(令和元年9月20 日付け消防危第143 号)のとおり、ハザードマップを作製して
いる各地域の市区町村の危機管理担当部局や河川管理者が水害リスクに関する助言を実
施することが可能であることから、必要に応じて相談等を行う。
また、ハザードマップが更新された場合には、当該施設に係る変更の有無や内容を都
度確認する。
イ 上記アを踏まえ、当該施設において、大雨や台風の接近に伴い被害等の発生が想定さ
れる場合には、被害発生の危険性を回避・低減するために必要な措置を検討し、計画策
定を行う。
ウ 温度や圧力等の管理を継続することが必要な物品については、停電に備え自家発電設
備等のバックアップ電源及び当該電源に必要な燃料等を確保する。また、これらの危険
物保安上必要な設備等についても、浸水等により必要な機能を損なうことのないよう措
置する。
エ 建築物や電気設備等における浸水を危険物保安上防止する必要がある場合には、土の
う、止水板、水密性のあるシャッターやドア(建具型の浸水防止用設備)等を準備する。
オ 浸水等により危険物が流出するおそれがある場合には、オイルフェンス、油吸着材、
土のう等の必要な資機材を準備する。
カ 浸水等に伴い、河川や海洋へ危険物が流出した場合、各地方公共団体の地域防災計画
- に基づき、水質汚濁防止連絡協議会等の体制が構築され、関係行政機関が一体となって
応急対応を行うこととされていることから、これら関係行政機関への連絡体制を確立す
るとともに、積極的に訓練等に参画する。このため、危険物による被害が生じた際の対
応として、市町村・消防機関等関係機関とあらかじめ、情報共有のタイミング、手段等
について確認しておく。
キ 天候回復後の施設の復旧に当たり、自家発電設備等への円滑な燃料供給等のため、危
険物の仮貯蔵・仮取扱いを行うことが想定される場合には、「震災時等における危険物
の仮貯蔵・仮取扱い等の安全対策及び手続きについて」(平成25 年10 月3日付け消防
災第364 号・消防危第171 号)のガイドラインを活用し、仮貯蔵・仮取扱いの実施計
画を作成のうえ、消防機関と協議しておく。
(危険物施設の風水害対策ガイドラインより抜粋)
危険物施設の形態別のポイント、チェックリスト
危険物施設の風水害対策のポイントと、チェックリストを以下のとおり危険物施設形態別にまとめましたので活用してください。
製造所
屋内貯蔵所
屋外タンク貯蔵所
風水害対策上のポイント(屋外タンク貯蔵所)[PDF:413KB]
屋内タンク貯蔵所
風水害対策上のポイント(屋内タンク貯蔵所)pdf[PDF:252KB]
地下タンク貯蔵所
風水害対策上のポイント(地下タンク貯蔵所)[PDF:341KB]
簡易タンク貯蔵所
風水害対策上のポイント(簡易タンク貯蔵所)[PDF:252KB]
移動タンク貯蔵所
風水害対策上のポイント(移動タンク貯蔵所)[PDF:251KB]
屋外貯蔵所
給油取扱所
販売取扱所
移送取扱所
一般取扱所
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