公開日 2025年11月20日
伝染性紅斑(リンゴ病)とは
両頬に赤い発疹(紅斑)が出ることから『リンゴ病』とも呼ばれる小児に多い感染症。
伝染性紅斑は、ヒトパルボウイルスB19による感染症です。小児を中心にみられる流行性の発疹性の病気です。
両頬がリンゴのように赤くなることから、リンゴ病と呼ばれることもあります。
▶伝染性紅斑とは(厚生労働省リーフレット)
※最新の発生状況については、感染症情報提供サイト(国立健康危機管理研究機構)からご確認ください。
主な症状
約10~20日の潜伏期間の後、微熱や風邪の症状などがみられ、その後、両頬に蝶の羽のような境界鮮明な赤い発疹(紅斑)が現れます。続いて、体や手・足に網目状やレース状の発疹が広がりますが、これらの発疹は1週間程度で消失します。
中には長引いたり、一度消えた発疹が短期間のうちに再び出現したりすることがあります。成人では関節痛を伴う関節炎や頭痛などの症状が出ることもありますが、ほとんどは合併症を起こすことなく自然に回復します。
多くの場合、頬に発疹が出現する7~10日くらい前に、微熱やかぜのような症状がみられ、この時期にウイルスの排出が最も多くなりますが、発疹が現れたときにはウイルスの排出はほとんどなく、感染力もほぼ消失しています。
感染経路
感染した人の咳のしぶきを吸い込むことによる飛沫感染や、感染者との接触感染が知られています。
治療・予防方法
特別な治療法はありません。基本的には軽い症状の病気のため、経過観察を含め症状に応じた治療となります。
紅斑が出ている時期にはほとんど感染力がないため、風邪症状のある人はこまめに手洗いをし、マスクを着用する、せきやくしゃみをする時には口と鼻をハンカチ等で覆うなどの『咳エチケット』を心がけることが大切です。
▶伝染性紅斑(厚生労働省)
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