公開日 2025年11月20日
RSウイルス感染症とは
RSウイルスの感染による急性の呼吸器感染症で、乳幼児に多い感染症です。
年齢を問わず何度も感染を繰り返しますが、初回感染時には、より重症化しやすいと言われており、特に生後6カ月以内に感染した場合は、細気管支炎や肺炎など重症化する場合があります。
生後1歳までに50%以上が、2歳までにほぼ100%の乳幼児が少なくとも一度は感染するとされています。
一般的には、風邪のような症状のみで重症化することは少ないとされていますが、慢性呼吸器疾患など基礎疾患のある高齢者や免疫不全者は、重症化するリスクがあることが知られており、注意が必要です。
※全国、全道における流行状況の詳細は、北海道感染症情報センターウェブサイトからご確認ください。
主な症状
潜伏期は2~8日とされ、発熱、鼻汁、咳などの上気道炎症状が数日続き、その後、場合によっては気管支炎や肺炎などの下気道症状が出てきます。
初めて感染した乳幼児の約7割は軽症で数日のうちに軽快しますが、約3割は咳が悪化し、喘鳴(ゼーゼーと呼吸しにくくなること)や呼吸困難、さらに気管支炎の症状が増加します。
重篤な合併症として注意すべきものには、1歳以下では中耳炎、無呼吸発作、急性脳症などがあります。
機嫌がよく、辛そうでなければ慌てずに様子をみたり、かかりつけ医にご相談ください。
呼吸が苦しそう、食事や水分補給ができない時は医療機関への受診を検討ください。
感染経路
RSウイルスに感染した人の咳やくしゃみなどによる飛沫感染と、ウイルスの付着した手指や物などを介した接触感染と言われています。
治療方法
基本的には症状に応じた治療を行いますが、重症化した場合は、酸素投与、点滴、呼吸管理などを行います。
予防と対策
基本的な感染対策を生活習慣にしましょう。
1.日常的に触れるおもちゃ、手すりなどはこまめにアルコールや塩素系の消毒剤などで消毒しましょう
2.流水、石けんによる手洗いや、アルコール消毒により手指を清潔に保ちましょう
3.鼻汁、咳などの呼吸器症状がある場合は、マスクを着用しましょう
▶RSウイルス感染症(厚生労働省)
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