公開日 2015年10月01日
気象庁は、平成27年10月1日10時より、倶多楽の噴火警戒レベルの運用を開始しました。10月1日10時時点で、倶多楽の火山活動に特段の変化がない場合には、「噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)」を発表します。
噴火警戒レベル
噴火警戒レベルは、より効果的な防災体制の構築と住民等の「安全」「安心」を確保するために住民や関係機関がとるべき防災対応をわかりやすくレベル分けしたものです。
種別 |
レベル (キーワード) |
火山活動の状況 |
住民等の行動及び登山者・入山者等への対応 |
---|---|---|---|
特 別 警 報 |
5 (避難) |
居住地域に重大な被害を及ぼす噴火が発生、あるいは切迫している状態にある。 |
危険な居住地域からの避難など。 (火口想定域から約1km以内への立ち入り禁止) |
4 (避難準備) |
居住地域に重大な被害を及ぼす噴火が発生すると予想される(可能性が高まっている)。 |
警戒が必要な居住地域での避難の準備、要配慮者の避難などが必要。また特定地域からの避難などが必要。 (火口想定域周辺の立入禁止) |
|
警 報 |
3 (入山規制) |
居住地域の近くまで重大な影響を及ぼす(この範囲に入った場合には生命に危険が及ぶ)噴火が発生、あるいは発生すると予想される。 |
住民は通常の生活。特定地域を含む、火口から居住地域近くまでの範囲への立入規制など。 (火口想定域周辺の立入禁止) ※火山活動が高まっていく段階では使用せず、レベル5から下げる段階で状況に応じて発表。 |
2 (火口周辺規制) |
火口周辺に影響を及ぼす(この範囲に入った場合には生命に危険が及ぶ)噴火が発生すると予想される。 |
住民は通常の生活。火口想定域内への立入規制など。 (火口想定域内の立入禁止) |
|
予 報 |
1 (活火山であることに留意) |
火山活動は静穏。火山活動の状態によって、火口想定域内で熱水活動が見られる(この範囲に入った場合には生命に危険が及ぶ)。 |
状況に応じて火口想定域内の一部立入規制など。 (火口想定域内で局所的な熱水活動がみられた場合には、状況に応じて付近の遊歩道などを規制することがある) |
噴火警戒レベルに応じた防災対応
倶多楽の火山活動の状況に応じ、関係機関が連携し、施設の閉鎖、登山道・道路の規制、注意喚起、避難準備・避難勧告といった防災対応を実施します。気象台は、警戒レベルが変わるごとに即座に情報を発信します。
今後は、倶多楽火山防災連絡会において、国が示すガイドラインをもとに関係機関と情報伝達や避難方法等、倶多楽の噴火災害に対する避難計画の整備を進めてまいります。
関係資料等
「噴火警戒レベル」は気象庁のホームページにも掲載されていますのでご覧ください。