論語部屋inのぼりべつ

公開日 2020年11月27日

論語を活用した「まちづくり」について

 登別市は、まちづくりを進めるにあたり、多くの市民の皆さんと市役所が、ひざを交えてまちの魅力を語り合い、意見を交換しながら、どのようにすればこのまちが住んでみたい・住み続けたいと思える魅力あるまちであり続けられるようにするために、できること、するべきことをお互いに協力する『協働のまちづくり』を目指しています。

 

『協働のまちづくり』を進めていくためには、市民の皆さん一人ひとりが思いやりや広い視野をもって、「家族や友人、ご近所付き合いを大切にする」ことや「自分のためだけではなく、誰かのため、まちのために何かをなそう」、「自ら進んでこの地域・このまちを良くしたい・元気にしたい」、そのように思える気持ち(道徳心)の醸成が大切です。

 

登別市では、「町内会活動」や「ボランティア活動」、「市民活動」など、さまざまなまちづくり活動が積極的に行われていますが、これらのまちづくり活動にさらに多くの市民の皆さんが参画することやまちづくり活動に参加するきっかけへと繋げることにより、温泉で有名な「のぼりべつ」が、「観光地」だけではなく、「観光客へのおもてなしの心をもった市民がたくさんいるまち」として魅力を高めていきたいと考えております。

 

思いやりの心をもち、おもてなしの心を高めてもらうための取組の一つとして、孔子の子孫である孔佩群(こうはいぐん)を招聘し、中国の孔子が唱えた『論語』などを活用しながら、『論語』などに込められた思いを理解していただくことにより、まちづくりに取り組もうとする気持ちの高まりや人と人との繋がりを大切にするといった心の醸成を図るため、2016年度(平成28年度)から、『論語』などを活用した「徳育を推進するまちづくり」を進めています。

 

孔子の子孫 孔佩群(こうはいぐん)とは

・孔子南方子孫76代目、字は「仰芝」

・中国広東省生まれ、元小学校と専門学校の教諭

・2001年に日中友好交流研修で来日

・日本最古の学校と言われている栃木県の「国指定史跡 足利学校」

で5年間、論語の普及、観光振興に従事

・2016年3月に登別市に移住(登別市職員)

 

論語とは

 論語とは、今から約2570年前の中国の春秋時代に生まれた思想家・教育家である孔子の言行録や孔子が弟子に語った、約500の句を20編にまとめたものです。

 

孔子とは

・中国の思想家、教育家、政治家、哲学家

・[姓名] 孔丘(こう きゅう)(孔子は孔先生の意)

・[字]  仲尼

・[生年月日] 紀元前552年9月28日

・[没年月日] 紀元前479年4月11日

・[出生地] 魯国昌平郷鄹邑(現在は山東省曲阜市)

 

論語と日本の関係

 古代に日本に伝わった「論語」は日本史上の出来事や日本独自の思想の形成に大きな役割を果たしました。江戸時代に庶民に広まり、明治以後も読まれ、今なお読み継がれています。礼儀や感謝の気持ち、他人への思いやりなど日本人の倫理観やマナーは「論語」の影響を強く受けており、小中学校の道徳教育のベースになっています。「論語」は日本人の精神形成に欠かせない古典なのです。

 

論語を読み解く核心の言葉

 「仁(じん)」

  他者も自分と同じ人間であることを認めて、他者を愛する心であり、他人への思いやりです。

「義(ぎ)」

 私利私欲に惑わされず、人として常に正しい判断ができ、正しい行動ができることです。

「知(ち)」

 人が修めるべき教養や知識を学んで物事の本質を見抜き、利欲に迷うことなく、善悪を判断する力です。

 「信(しん)」

  約束を破らず、嘘をつかない、人を信頼することなど誠実な人間であることを示す。

 「礼(れい)」

  他者を敬う態度や振る舞い礼儀作法、社会規範を意味する。心の内面にある仁が他者を敬う態度や言動となってあらわれたものです。

 「孝(こう)」

  子供が両親、祖先に対して敬愛の心を持つこと。良好な親子関係を築くことは「孝」が家庭の秩序を守ることだけでな

  く、それが国家や社会の秩序を保つことに繋がると孔子は考えています。

 「恕(じょ)」

 自分の望まないことを他人にもしないようにする思いやりです。

「君子(くんし)」

 学識・人格ともに優れ、立派な志を持ち、人や世の為に尽くすのにふさわしい者です。

 「小人(しょうじん)」

  誘惑に弱く、欲望を前にすると初志も平気で捨ててしまう「徳」がまったく身に付いていない人物です。

「中庸(ちゅうよう)」

 中は過不足のないこと、庸は平常という意味で、中庸は過不足のない適度な態度を常に保つことを意味する。ものの見方

 や行動が一方に偏らない、ほどよい中間を得ていることです。

「悌(てい)」

 兄弟の間の自然な情愛である。

 

論語の素読

 素読とは、文章の意味を考えず、その文章を暗誦できるようになるまで繰り返し音読することです。

 昔、中国人、あるいは日本人は素読という方法で文章を読んでいました。子供達は、先生の後について、大きな声で読み上げました。音とリズムを楽しんでいるうちに、名文・名句が体の奥に沁みこんでいきます。そして、それらは、考える力となり、生きる力となり、美しい心までも育んでくれます。

 

論語とふれあう風景

白菊幼稚園、白雪幼稚園、幌別東保育所、職員研修、NPO法人、町内会、女性団体、老人クラブ、国際理解講座、ときめき大学、北海道登別明日中等教育学校、経済団体など

 

            

    国際理解講座                  市民見学会               町内会

 

         

     登別ときめき大学           北海道登別明日中等教育学校            幼稚園

 

学習会・講演会への講師派遣

 町内会の研修会や3名以上の集まりであれば、お伺いして論語にまつわる話などを行います。

 

ようこそ論語の部屋・のぼりべつ FMびゅ~(84.2MHz)

 原則、毎月第2回目・第4回目の水曜日 13時30分頃から約10分間放送しています。

 

・第1回 論語の部屋 (平成30年12月19日)

「子曰わく、父母の年は知らざる可からざるなり。一つは則ち以て喜び、一つは則ち懼る。」

・第2回 論語の部屋 (平成31年1月23日)

 「子曰わく、故きを温めて、新しきを知らば、以て師と為るべし。」

・第3回 論語の部屋 (平成31年2月20日)

 「冉求曰く、子の道を説ばざるに非ず、力足らざればなり。子曰わく、力足らざる者は中道にして廃す。今女は画れり。」

・第4回 論語の部屋 (平成31年3月20日)

「曾子曰く、君子は文を以て友を会し、友を以て仁を輔く。」

・第5回 論語の部屋 (平成31年4月17日)

 「子貢問いて曰く、一言にして、以て終身之を行うべき者有りやと。子曰わく、其れ恕か。己の欲せざる所は、人に施すこと勿れ。」

・第6回 論語の部屋 (令和元年5月15日)

 「子曰わく、君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず。」

・第7回 論語の部屋 (令和元年6月19日)

 「子曰わく、過ぎたるは猶及ばざるが如し。」

・第8回 論語の部屋 (令和元年7月17日)

 「子曰わく、人、遠き慮り無ければ、必ず近き憂い有り。」

・第9回 論語の部屋 (令和元年8月21日)

「孔子曰わく、益者三友、損者三友。直を友とし、諒を友とし、多聞を友とするは、益なり。便辟を友とし、善柔を友とし、便佞を友とするは損なり。」

・第10回 論語の部屋 (令和元年9月18日)

 「子曰わく、吾十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳従う。七十にして心の欲する所に従えども矩を踰えず。」

・第11回 論語の部屋 (令和元年10月16日)

 「子曰わく、道同じからざれば、相為に謀らず。」

・第12回 論語の部屋 (令和元年11月20日)

 「子游、孝を問う。子曰わく、今の孝なる者は、是れを能く養うと謂う。犬馬に至るまで、皆な能く養うこと有り。敬せずんば、何を以て別たん乎。」

・第13回 論語の部屋 (令和元年12月18日)

 「子曰わく、礼に非ざれば視ること勿かれ。礼に非ざれば聴くこと勿かれ。礼に非ざれば言うこと勿かれ。礼に非ざれば動くこと勿かれ。」

・第14回 論語の部屋 (令和2年1月22日)

 「子曰わく、歳寒くして、然る後に松柏の凋むに後るるを知るなり。」

・第15回 論語の部屋 (令和2年2月19日)

 「子曰わく、徳は孤ならず、必ず隣あり。」

・第16回 論語の部屋 (令和2年3月18日)

 「子曰わく、学びて思わざれば則ち罔し、思いて学ばざれば則ち殆し。」

・第17回 論語の部屋 (令和2年4月1日)

 「子曰わく、三軍も帥を奪うべきなり。匹夫も志を奪うべからざるなり。」

・第18回 論語の部屋 (令和2年4月15日)

 「孔子曰わく、益者三楽、損者三楽。礼楽を節せんことを楽しみ、人の善を道うことを楽しみ、賢友多きを楽しむは、益なり。驕楽を楽しみ、佚遊を楽しみ、宴楽を楽しむは損なり。」

・第19回 論語の部屋 (令和2年5月13日)

 「子曰わく、故きを温めて、新しきを知らば、以て師と為るべし。」

・第20回 論語の部屋 (令和2年5月20日)

 「孔子曰わく、君子に三畏有り、天命を畏れ、大人を畏れ、聖人の言を畏る。小人は天命を知らずして畏れず、大人に狎れ、聖人の言を侮る。」

・第21回 論語の部屋 (令和2年6月3日)

「子曰わく、仁遠かんらんや。我れ仁を欲すれば、斯に仁至る。」

・第22回、論語の部屋 (令和2年6月17日)

「子曰わく、父母在せば遠く遊ばず。遊ぶには必ず方あり。」

・第23回、論語の部屋 (令和2年7月1日)

「曾子曰く、吾日に三たび吾が身を省みる。人の為に謀りて忠ならざるか。朋友と交わりて信ならざるか。習わざるを伝うるか。」

・第24回、論語の部屋 (令和2年7月15日)

「子曰わく、之を知る者は、之を好む者に如かず。之を好む者は、之を楽しむ者に如かず。」

 

 

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