令和5年第5回定例記者会見

公開日 2023年11月24日

場所:議場

 

 

市長あいさつ


 本日はお忙しい中、令和5年第5回定例記者会見にお越しいただきましてありがとうございます。
 また記者会の皆様方には、日頃から市民の皆様への御市政情報の発信にご協力を賜っておりますことも、この場をお借りして、重ねて感謝申し上げます。ありがとうございます。
 それでは、現在の本市の状況についていくつかお知らせなどをさせていただきながら情報共有させていただければなと思います。
 まずは、白石市との交流についてですが、本市と白石市につきましてはご存知の通り姉妹都市提携40周年を迎え、地獄祭の最終日の8月27日、登別グランドホテルにて登別市側主催によります40周年記念式典が行われました。その後、10月7日、これは白石市で小十郎まつりがあり、そちらの方に登別市の市民訪問団総勢20名の皆様と白石市訪問ツアーとして、小十郎まつりへ参加をさせていただきました。その際、皆様に歓待をいただき、特に白石市の大鷹沢地区にある伝統芸能である神楽の皆様方にもご協力をいただき、とても楽しいお時間をいただきました。
 またその後、10月10日になりますが、帰ってきてすぐ今度は白石市の文化協会さんが本市のほうに来訪していただき、文化協会さん同士で多くの情報共有とこれからの両市の発展の文化面、芸術面でいろいろ話をしていただいたそうでございます。
 そして今月に入りまして登別市としては、白石市農業まつりの前夜祭であります11月10日、そして本祭であります11月11日の2日間、私は残念ながら行けなかったのですが、副市長と総務部長が出席させていただいております。その際に、白石市側主催の40周年記念祝賀会が11月10日にあり、様々な歴史のお話を菊地副市長がお話してくださったというふうにお聞きしているところでございます。
 この両市が、今日の姿でお付き合いさせていただいておりますのも、一朝一夕でなかなか成し遂げたものではなく、多くの先達の努力によって築き上げられたものというふうに認識をして、これからもそれを継承していかなければいけない、と感じているところでございます。
 続きまして話題が変わりますが、ふるさと会の関係についてでございます。
 第35回東京登別げんき会の総会が11月11日にあり、ちょうど白石市農業祭の本祭と被ったのですが、午前中副市長が農業祭へ出席して、午後から総会に出席をしております。総会では約70名ほどの東京登別げんき会の会員の皆様が出席され、盛会のうちに閉会されたというふうにお聞きしておりますが、私自身もかなり遅くなったのですが、登別温泉での会議を終わらせたのちに合流し、多くの会員の方とお会いをしてこれからも登別市を応援していただけるようお願いをしたところでございます。
 また、札幌登別会もございますし、今年初めて発足しました関西登別会におかれましては、5月6日の総会のときに出席をさせていただいて以来、関西の会員の皆様は特に明日中等教育学校が全国軟式野球大会の全国大会に出場されたときに、兵庫県の明石市へ、関西のを皆様方が応援をしに行っていただき、ベスト8まで勝ち抜いたというふうにお聞きをしております。明日、関西登別会の役員会がありますので、来年の活動に向けて会議をするということで、土日ではありますが、明日明後日と私自身をお礼も込めて、大阪の地にはせ参じるつもりでおります。
 そういったことで三つのふるさと会に本当にお世話になっておりまして、国と都市圏の企業との結びつきというものも、今後お願いをしております。そちらの方は企業版ふるさと納税であったり、個人のふるさと納税の協力、そういったことも呼びかけをさせていただき、本市の力強い応援団であっていただきたい、と思っているところでございます。これからも今まではコロナで様々なルートを使って情報共有してましたが、できるだけFace to Faceで、飛行機代もかかるのですが、今年においてはできるだけ直接足を運ぶという努力をさせていただいているところでございます。
 続きまして話は変わりますが、10月5日の大雨により、登別温泉地獄谷で土砂災害の被害があり、11月11日になりますが、そこで堀井副大臣始め、道内選出の国会議員、そして国の方からも、国交省からは北海道開発局、農林水産省からは林野庁、そして環境省からは北海道の環境事務所、もちろん霞が関からも直接、環境省の課長もいらっしゃっていました。また、文化庁のほうからも、植物関係の文化財について詳しい方にも来ていただき、そうそうたるメンバーで、大きな会議を開催をいたしました。
 その結果、今日は11月24日になりますが、11月21、22日、東京の霞が関に、次のステップとしての打ち合わせで私のほうも行かせていただき、一昨日までの間に、京都の文化庁を除く全ての省庁の方と12月以降についてのこれからの対話について協議をさせていただきました。
 こちらにつきましては、後々、今まだしっかり決めてないのですが、第4回定例会の中で予算措置ができるかどうかというところの段階まで内部協議を進めておりまして、現時点でははっきりといくらの工事でどこにあるかというところまでは、決めていないということをご承知おきいただければなというふうに思っております。
 しかしながら、早ければ12月から来年の6月ぐらいまでには何とかその対応を少しずつでもやっていきたいと思いますので、年度内、そして新年度の当初予算にも、そういったことを盛り込む予定になるかと思います。
 続きまして、また違う話題になりますが無電柱化を推進する市区町村会の北海道の勉強会が、登別市において、11月16日にございました。
 こちらは同会の会長であります長野県佐久市の柳田市長、同会の幹事でもあります長野県御代田町の小園町長を初め、国土交通省、北海道、様々な自治体の関係機関、または官庁の皆様方に来ていただき無電柱化の推進について事例発表等を行いながら、北海道内でもどこまで推進していくのかという勉強会をさせていただきました。登別市内におきましても、現時点で登別駅周辺について、なるべく無電柱化の推進の対象にしていきたいと思います。
 あわせて新庁舎の建設について、今、最後の設計段階の打ち合わせをしておりますが、コンセプトの中に無電柱化の推進の姿を見せていくべきだ、と思っておりますので、協議を進めていきたいと思っているところでございます。
 現庁舎の今後のあるべき姿ということについて、中央地区の皆様方にお願いをしながら昨年12月に発足しました、14団体で構成いたします登別市中央地区まちづくり協議会が、現在約1年経過するに当たって、一つの結果が出せるというふうにお聞きしておりますので、その結果が市役所に対して、もしくは登別市民の皆様方に対してご提案できる内容であることを期待を申し上げたい、と思っているところでございます。
 続きまして学校給食になりますが、現在室蘭市さんと学校給食センターについて協議を進めさせていただいております。協議は教育委員会が主体となって担当していただいておりますが、前回もこの場でお話をさせていただいたとおり、二市の給食センターを合同で建設をするということで協議を進めております。年内に建設予定地についてだけでも決められるように、我々もなるべくプラス思考で物事を協議してまいりたい、と思っているところでございます。
 話は変わりますが、地区懇談会を、10月3日の登別温泉地区を皮切りに、11月2日の若草地区での実施まで、幅広く活発なご意見いただきながら進めていました。ご存知の通り懇談会の中で、特に若草地区において、現在雨によって被害をこうむっている世帯もあった中でしたので、やはりそこが集中的に話題になりました。
 そのことも含めてなのですが、他の地域も全て含めて、2回目の地区懇談会を年内中に地区ごにもう一度していきたいと思います。、1回目の地区懇談会で時間がなくて話ができなかった話題について、我々のほうで今精査をさせていただいて、今日以降になりますが各地区の皆様方とすり合わせをし、日時の方は決めていき、年内中に地区ごとの地区懇談会をもう一度していきたいと思います。その中で、個別避難計画であったり津波のときの避難行動計画、そういったところにかなり厳しい環境下にある単体の町内会とは、別にお話をさせていただきたいと思います。
 災害に関してであったり地域活性化についてであったり、または小学校中学校のこれからの見守りと、エアコンの設置の関係について、そういった情報提供などもこの中でしていきたい、と思っているところでございます。
 いずれにしましても、スピード感をもって皆様方と情報共有をし、そして情報共有の中で早い実行ができるのであれば、間髪入れずに行動して参りたい、と思っております。
 続きまして、これからの補正予算についてですが、皆さんの方がご存知かと思いますが、国のほうでは臨時国会が始まり、13兆2000億円前後の非常に大きい予算が補正として組み込まれ、理想としては今月内で成立をさせるという、非常にスピードの速い補正予算だと思います。したがってこれを実行するということは全国の自治体に対して、この補正経済対策の補正予算を第4回定例会中に上程をしてくれという前提でありますので、特に4万円と3万円の7万円の部分、非課税世帯と課税世帯で非課税世帯に非常に近い低所得者層に対しての給付について、今非常に悩んでますが、どこまでの枠を広げるかというのは、その年によって幅がやっぱり若干違ってくるところも加味してほしいという総務省のお達しもありますので、丁寧に精査しながら、なるべく良い来年を迎えれるような、そういうような予算措置というのを第4回定例会の中で進んでいくのだろうと思っていますが、まだ一切仕組みの件とお金の話は来てませんので、多分来週あたり動くんじゃないかなと期待をして第4回定例会の中で追加補正があるものと見ております。
 そんな中で、学校へのクーラーの話になります。本来は教育長のほうからお話すればいいのですが、今私のほうから言える部分だけで話をして、後ほど再質問あれば教育長のほうからお聞きいただければと思います。
 クーラーの整備についての基本的な考え方ですが、緊急であることから2年3年で分けて実施するよりも、できるだけ1回の補正で多くの子どもたちに少しでも暑さをしのいでもらうということとし、小中学校においては141教室分があるというふうにお聞きしてますので、141台のスポットクーラーを備品購入という扱いで教育委員会が話を進めている、とお聞きしております。
 予算がかかるところについては変圧変電の部分がどうなるかという不安がありました。スポットクーラーについては一切それがないということで、大きな電気工事がない中で、備品購入で済ませられるのじゃないかということが現時点では予算補正案の方に提案する内容となっております。さらに詳しいことにつきましては、私より教育長にお聞きしていただければ、と思います。
 そして保育所、認定こども園、児童クラブはまだこれからの打ち合わせですが、どんなふうに子どもたちに夏場の環境を良くしていくか、そんな予算措置を講じていきたいと思っているところでございます。
 先ほど申し上げましたとおり、国の補正予算の成立が前提でありますが、今回の第4回定例会において、補正予算案が若干変わってくるものと予想しておりますので、最終日を迎えるまでかなりタイトなスケジュールで組ませていきたいと思いますので、記者の皆様方が、中央からの情報や早い情報があれば何でも構いませんので教えていただければ、と思います。
 結びになりますが本市の考え方、また方向性につきましては、これからもできるだけ丁寧に皆様方に説明できるようにしていきたいと思いますので、どんなときでも構いませんので、市政運営につきましてはご質問いただければなというふうに思っております。
 記者会の皆様方に引き続き様々な情報共有ができるよう、会社別ではありますが、意見交換などができればありがたいな、と思います。
 第4回定例会の議案等でありますけれども、令和5年度一般会計および特別会計の補正予算に関わる案件と条例の一部改正など、議案9件を予定しておりますので、この件に関しての詳しい点がありましたら、後ほど担当のほうからもしっかり説明をさせていただきたいと思いますので、私からは非常に簡単でありますが、これで終わらせていただきたいと思います。

質疑応答

【室蘭民報社】:1点目、美園町の擁壁崩壊の件で、現在の市の対応状況を教えていただきたい。
 2点目、現在市が進めている給食センターについて、令和5年度中の場所を選定を目指していたと思うが、場所の選定の目安は大体いつ頃になりそうか。

【市長】:まず2点目のほうですが、令和5年度中に何とか場所を決めるというのはお願いしたい。と思っております。
ただ場所が室蘭ということですから、そうなると立地する場所によっては近くに地域住民の方が居住されていたり、もしくは何かしらの大きな施設があったりということも考えられますので、その辺の立地条件については事前の説明会であるとか、そういった作業があるのだと思います。それによっては、もしかしたら年度内ではあっても、かなりギリギリになる可能性もあり、私達もそこは我慢して待とう、とは思ってますので、いずれにしても室蘭市さんとなるべく細かい情報共有をして、可能な限り記者さんの方に逐一情報提供できるかと思います

【総務部長】:1点目の美園町6丁目の関係なのですけれども、市としては、10月の初旬に、災害に遭われた方々、一度に集まっていただき、そこで説明をいたしました。
 その中では、やはりちょっと物件の所有者が確定していないという部分で、なかなか市としても先に進められないという状況がございまして、現状においてはその所有者確定に向けて弁護士さんのほうにお願いをしているという状況でございます。
 なかなか先に進まないので、この冬、雪だとかで、ちょっと心配な面がございますので、その影響がないように大型土嚢を一部追加して設置する予定としております。

【室蘭民報社】:所有者の方との話し合いというのは進んでいるのか。

【総務部長】:話し合いというか、やはり市としても前に進むためには、その所有者の関係だとかがある程度確定しなければ前になかなか進めていけないという部分がありますので、ただ市としても、どうしたらできるのかという今も継続的には検討はしている最中なのですけれども。なかなかちょっと前に進めていけないのかなという思いはございます。
 当市として既に二次災害起きないような形でいろんな対応を考え、今現在も土嚢だけで足りるのかどうかも含めて検討しているという状況であります。
 また何か動きがあれば、災害に遭った方とは説明をしつつ、いろいろ話し合っていきたい、と思っております。

【北海道新聞社】:1点目、登別温泉の土砂流入の件について、11月21、22日に霞が関に打ち合わせへ向かい、そこでどういう話し合いが行われたか教えていただきたい。
 2点目、市としては予定で予算措置できるかどうかは協議中という話だったが、市としてどういうことを主体的にやっていくのかということを教えていただきたい。

【市長】:11月21、22日については、市の役割と、国、道の役割が明確になるように、再確認ということも含めて行かせていただきました。
 市の役割として行うのは、現時点で我々が計画に載せられるのはいくつかありますが、分かっている範囲だけで申し上げますと、地獄谷に関係する土砂の運搬、こちらについては、市の方の役割になるかと今のところ判断しておりますが、まだ量の関係であるとか、地域の関係については確定はしていない、ということはご承知おきいただければなと思います。
 2点目はですね、閻魔堂から下までの間の擁壁から出る水の処理についてと、その上にあります立木森林ですね、こちらについてはどのように対応していくか、これは初期対応になりますが、そちらのほうも市の役割として調査なり、もしくは立木の伐採、間伐ぐらいはですね、市の役割としてやるということで、現在補正予算に出せられるものと、予備費で対応できるものということで、庁内で打ち合わせをしているところでございます。
 多分最初の役割としては、立木の伐採処理もしくは剪定の処理が最初の工程になるかと思いますが、そのときに、やはり森林というのはそこだけではないので、ずっと山の上まで行くと、林野庁の分野にもなりますし、また、札幌に本社がありクマ牧場を所有する加森観光さん、このクマ牧場の温泉ケーブルが所有する敷地の中に、森林のエリアがかなりあるのと、擁壁を延長する距離がかなりありました。
 そちらについて直接札幌のほうにですね、市とその近隣の所有者が情報共有をしながら適切な処理をしていけませんかというお願いをしに行ったところでございますので、現時点で市が単独で行う予算を使って行うのはその立木の処理の関係、それと一部擁壁の補修、それと先ほど一番最初にお話をした地獄谷展望台付近の土砂災害と思われる土砂の運搬、こちらまでは何とか市のほうで頑張っていきたいなと思います。
 それ以外については、多分、国、特に林野庁の直接の工事になるかと思いますが、早くても来年の、やっぱり6月や7月になるだろうということで、年度内の何かしらの作業であったり来年度の年度初めのすぐということではないと私は認識をいたしましたので、それまでの間に市ができることということの役割で、12月から来年の6月ぐらいまでにはいろいろな作業をしていきたいなと思っています。

【時事通信社】:小中学校の夏休みの件について、来年度からはどれぐらい増やしたいというお考えか。

【教育長】:長期休業日数の関係ですが、先週道教委のほうから56日以内ということで今検討しているというお話があります。それで、胆振の間の各市とも連携を図りながら、冬休み夏休みをどうしていくかということを今検討しているところであります。
 できるだけ近隣で状況を共有しながら、どのぐらいの日数が本当に子どもたちにとっていいのか、それから冬季の暴風雪とか、そういう部分の臨休措置も考慮しながら、子どもたちにとって適正な日数を最終的に決定していきたいということで今考えているところです。
 今のところ30、 20日ということで考えているのですけれども、そこはまだ正式な決定ではないので、どちらにしても日数が増えることになると、規則の改正が出てきますので、それらも教育委員会に諮りながら進めていくということになります。

【時事通信社】:スポットクーラーの件について、いわゆるちゃんと熱交換器の付いているものを、全ての普通教室に取り入れるということでよろしいか。

【教育長】:先ほど市長も話したように、全ての子どもたちにできるだけ適正な環境を整えるということで2年3年の年次計画ではなくて、いっぺんにできるということを前提にしながら、検討している最中です。

【時事通信社】:第4回定例会で予算が可決されたら、実際に各学校に設置する予定時期はいつ頃になるのか。

【市長】:来年の夏には間に合わせるようにということで、今、鋭意検討しています。いずれは全ての教室にエアコンを設置と考えて、今回はどちらかというと暫定で何とか暑さをしのぐという程度です。

【北海道新聞社】:本庁舎の建て替えについて、資材と人件費の高騰というのを言われており、それに関連して第3回定例会のときには総事業費が68億円という数字で出されたと思うが、そこへの影響について見通しが立っていれば教えていただきたい。
 2点目、来年夏の登別市長選について、市長のの現時点での意向などがあれば、教えていただきたい。

【市長】:1点目の9月のときに出した68億に対して、正直申し上げて、値段が上がっていくのはまぬがれないのかなと思ってますので、詳しいところは今総務部次長のほうから後で具体的なお金の部分の変動については説明させてもらいます。
 2点目について、私なりに市長の立場としてお答えしたいのは、大型事業がやはり軒並みこれからちょっと続いておりますし、それにその大型事業に付随する大型の政策というものも街づくりの活性化では必要になってきますので、この辺私自身が市長の立場として、ギリギリ来年の7月、8月になると思いますが、それまでの間にできることというのはまずしておこうと思っております。
 その上で、そこで一定の方にバトンタッチできるのか、もしくはもう少しその政策を、自分自身が責任を持ってやるかどうかの判断というのは、多分これは年が明けてみないと分からないのかなというのがあります。多くの市町村は、首長選挙の年度は骨格予算ですが、登別市は本格予算でやってますので、暫定でやることはなく、その責任感もありますので、8月であっても、3月定例会のときには、1年間全体の本格予算がどうだという責任の下でやれるように、しっかり制作ベクトルとその優先順位、あと規模、こういったものを職員と一緒に共有していきたいなと思ってます。

【総務部次長】:新庁舎建設工事費への物価高騰の影響ということですけれども、先ほどお話いただいた68億というのは基本設計の段階での数字になります。それと、先ほど言いましたとおり、その後も物価の上昇というのは続いているものですから、随時影響の細かいところを検証しながら進めているところです。実施設計もだいぶ大詰めに入っているのですけれど、まだ最終的な金額の積み上げが終わってないものですから、具体的にその影響がどの程度なのかというのを申し上げることはこの場ではできないのですけれども、間違いなく、物価が上昇していますので、影響するものとして、今いろいろ精査を積み重ねてます。
 いずれにしましても来年度、工事発注ということを想定しながら今年度実施設計を進めておりますので、来年の発注段階でどの程度になるのかというところも、今いろいろ情報を集めて精査しているところですので、申し訳ないのですが現時点ではこのぐらいしかお話できないというのが正直なところです。

【北海道新聞社】:新庁舎建設について、物価高騰すれば避けられないところがあるかと思うが、例えば方向性として現状の事業費が膨らむ方向なのであれば、何か事業全体の事業費を縮減するための方策を検討していたりとか、あるいは新庁舎全体の計画など、そういったものをスケールダウンするであるとか、そういったことなどは今どんなことを検討しているか。

【市長】:全体像でいいますと、先ほど地区懇談会のお話を少しさせていただきましたが、各地区から出た意見では、やはり今の鷲別支所とかあるのですが、新庁舎との距離が遠ければ遠くなるほど新庁舎に対する関心というのは薄いのですね。薄いのですが反対に、新庁舎でやれる代替機能についてはどうなんだということを聞かれるものですから、一つは新庁舎に行くとするなら、その新庁舎に行くまでの公共交通はどうなってるのだとか。ライドシェアのことについてだとか、新庁舎の話もそうなのだけど、その中に入れる機能を市民の目線で見たときに、どうやって入れるかというところも、やはりお金の大小に関わってきてまして、その一例としては、子育ての部分はお金をかけてでもやろう、ということです。
 そういったところにかなり重きを置いた庁舎になっているというのもありますし、また、教育委員会も、現在市民会館の中にある機能を全部持ってくるということになりますので、市長部局と教育部局がどう教育に関わっていくかという、その辺のベクトルが、実はかなり実施設計ギリギリではあるのですが、どのように扱っていくかという話を、今頑張ってやってもらっています。

【総務部次長】:物価高騰の影響をできるだけ緩和したいというところで、基本設計以降、今までずっと検討を進めております。それで基本設計のときにまず面積7,120平米程度で公表させていただいたのですが、これは7000平米を若干切るぐらいまで面積を圧縮し、削減はさせていただきました。
 それに加えて例えば内装とか、天井など貼らなくてもいい場所と貼らなきゃいけない場所とか、細かいことをいろいろ検討しながら経費を削減するというようなところで、取り組みを進めております。
 削減するだけではなくて、財源として、補助金等の確保ということも併せて行っております。例えば庁舎の整備に関して、環境省の補助金をいただくような取り組み、これは今年度ではないのですけど前からやっておりますし、それ以外にも現在外構工事のほうで防災公園的な、そういう使い方をしますので、日常時には公園、災害時には災害支援の拠点というような整備を考えてますので、こういうような趣旨に合うような補助金がないかどうかというところも精査し、いろいろ詰めております。大きな金額を削減するというのはなかなか難しいところではあるのですけれども、小さい金額を積み上げながら、できるだけ圧縮していきたいなというところで、今現在実施設計の中で、詰めているところでございます。

【北海道新聞社】:新しい学校給食センターについて、二市合同のセンター設立で合意していくということでこれから具体化していくのだと思うが、改めて市長に新しい学校給食センターへの期待を一言いただきたい。

【市長】:一番期待しているのはやはり食育分野で、子どもたちが大人になっていく過程でどのように健康でいていただけるかというのもあります。
 また、どういうふうに近隣の多くの子どもたちへ共通した食材を提供できるかというのがありますので、二市で行うことで、もちろんデメリットもあるかと思うのですが、メリットの部分を生かせるような話し合いを、まずは青山市長とはやっていきたいと思っております。
 そして食材については、やはり二市が別のルートで食材を入手するという選択肢も必要なんだと思うので、道内にある食材はもちろんですが、近隣の青森県もしくは私どもで言えば姉妹都市がある宮城県の白石市だとか、いろんなことで少しでもその給食センターの中に、いいもの、もしくは何か特徴のあるものを入れてもらいながら考えたい。
 もう一つ考えなければいけないのが、栄養士さんですが、どういうような栄養士さんでいてもらいたいか、という人材の話とかもなりますので、そこはしっかり、両市の人事の中で、どこまでの方を正職員にするのか、それとも来ていただいてアウトソーシングでお願いするのか、その辺の仕組み作りを徹底していきたいなというふうに思ってます。
 そこが非常に今、楽しみなところかなと思ってます。

【北海道新聞社】:登別市の職員に支給している住居手当、持家手当の関係について、先週17日に職員労組と団体交渉があり継続協議になったというふうに聞いていたが、改めて持ち家手当に対する市長の考えと今後の見通しを聞かせていただきたい。

【市長】:住居手当の持ち家分につきましては、個人的にはやはり生活の中で少しでも糧になるものであればとは思っておりました。
 ただ国全体の中でのこの手当の考え方として、マジョリティが手当の廃止に同意をしているということであれば、現時点ではマイノリティになっている登別市の住居手当についてもやはり将来的にはどの方向になるのか、妥協という言葉になるのかそれは分かりません。
 分からないですが、できるだけ職員の皆さんが、ほかの手当も含めて、また今の自分たちが置かれている仕事のやりがいも含めてこの手当があるべきか、もしくは無くなっても大丈夫なのかというところは慎重に考えていかないといけないというふうに我々は思ってます。
 一概に、ただ単に辞めますだけではなく、一定の時間をかけて、お互いに納得いくところまでは話し合いをしなければいけないかなと思ってますので、そこでは、方向は変えないまでも、お互い寄り添うというところは諦めないで頑張ってみたいなと思いました。

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