令和2年第5回定例記者会見

公開日 2020年11月27日

場所:議場

20201127定例記者会見

1.市長あいさつ

 本日はお忙しい中、令和年第回定例会にかかる記者会見にお越しいただ感謝申し上げますまた、記者会の皆様におかれましては新型コロナウイルスの感染拡大が続く中取材を通して日頃より市民の皆様が必要とするまちの情報を報道いただいておりますことに重ねて感謝申し上げます

 先に本市からもお伝えしておりましたが、1120日金曜日市内養護老人ホームにおいて名の集団感染事例クラスターが確認されましたお亡くなりになられた方に謹んでお悔やみを申し上げますとともに心よりご冥福をお祈り申し上げます

 養護老人ホームを運営する法人からはその後検査対象者全員のPCR検査が終了し新たな陽性者は確認されていない旨報告を受けております

 今後一定の健康観察期間を経て入所者の皆さんが以前と同じ日常生活に戻れるようしっかりと感染予防対策を講じていくと伺っております

 年末に差し掛かり寒さも日増しに強まっております北海道ならではの気密性の高い住宅構造に加え乾燥する冬期間インフルエンザなど他の感染症にも気を付けなければいけません。本市としましてはこれまで同様市民お一人お一人にマスクの着用こまめな換気や加湿手洗いなどの基本的な感染予防対策に努めていただくよう周知徹底を図ってまいります

 記者会の皆様方におかれましても今一度市民の皆様への呼びかけにご協力をお願い申し上げます

 明日1128日に開催を予定しておりました記念式典は市民の皆様と共に開催する方法を模索しておりましたが先にご案内しておりましたとおり、現在の感染状況などを踏まえやむを得ず中止としたところであります

 式典において予定していたさまざまなアトラクションにつきましては多くの市民の皆様が発表に向けてたくさんの練習を重ねてこられたとお聞きしており私を含め多くの市民の皆さんが楽しみにしておられたと思いますので何らかの形でお披露目する機会を今後提供できるよう検討してまいりたいと考えております

また、式典内で公開を予定していた映像作品につきましては市民の皆様にご覧いただけるよう後日インターネット上での公開を予定しており会場内での展示を予定していた未来を担う子どもたちによる50周年を記念して制作した作品造形物では幼稚園協会幌別中学校の行灯、緑陽中学校の手形、北海道登別明日中等教育学校のモザイクアートなど、これらの作品を市民会館中ホールにて作品展として明日1128日から12日のまでの期間で一斉展示させていただきます

市制施行50周年を記念した多くの事業が中止や延期を余儀なくされている状況になっておりますがそのような中報道等でも多く取り上げていただいております登別の高校生が主体となって子供たちを元気に笑顔にするために取り組んでいるBeSmileプロジェクトは登別市全体の盛り上げにもつながっており、明日への大きな光のように感じております

 多くの市民団体企業の皆様のご支援ご協力をいただきながら時代を担う若い世代の力と新しい生活様式を取り入れて開催することができたこのプロジェクトは次の50年先の登別へとつながっていくものと確信をしております

 新型コロナウイルス感染症との闘いは未だ終わりが見えませんがこの状況を静観することなく今できる将来の登別につながる取り組みを進めることが肝要であります

市内事業所では、『新しい事業スタイル促進補助金クリーンな店舗づくり事業補助金などを活用していただきながら、コロナ禍への対応がしっかり進んでおります

本市においても率先してウィズコロナ、アフターコロナにおける新しい働き方を推進し市民の皆様の模範になるべきと考えております

 先日には連合町内会の三役の皆さんとオンラインでの会議を試行的に行いリモートでの会議を身近に感じていただきました

 また本定例会においてはテレワーク環境の整備(三層分離の見直し電子決裁の導入内線電話のスマートフォン化)、窓口の改善らくらく窓口証明書交付サービス)、新しい働き方音声認識によるテープ起こし支援など、ICTを活用した執務環境整備に係る補正予算案を上程させていただきました

 今後につきましても、市民の皆様と手を携えながら、さらなるまちの活性化へとつなげていけるよう時代や環境の変化に柔軟に対応できる新しい登別の形を構築しこれまで以上に力強く、市政経営に努めてまいりたいと思います

 引き続き、記者会の皆様方にもお力添えを賜りますようお願い申し上げます

 さて、令和2年第回登別市議会定例会の議案等でありますが、令和2年度一般会計等の補正予算に関わる案件公共施設廃止に係る条例の廃止公共施設に係る指定管理者の指定など、報告1件、議案24を予定しております

 各議案などの詳細は先にお渡ししている資料をご覧ください

 ご不明な点などがございましたら後ほど担当から説明をさせていただきます

 

質疑応答

(室蘭民報社):GoToトラベルの対象から、札幌市が除外されたことに対して、登別市観光への影響など、市長の受け止めは。また、登別国際観光コンベンション協会への補助金として、議決を得ているクーポン発行にかかる補正について、発行時期はまだ未定ということだが、改めてクーポン事業に対する考えを教えていただきたい。
(市長):まず、札幌市がGooトラベルキャンペーンの対象から除外されたことについてでありますが、それに対する登別市の観光における影響ということで、私の考えを少し述べさせていただきます。基本的には、道外から来られるお客様に関しては、最近では、連泊で来られるお客様がやはり多くいらっしゃると思います。その連泊のうち、一泊は必ずと言っていいほど、札幌泊ということが定番になっておりまして、この札幌泊の宿泊料が、現在聞いている話では、普通料金になるということなので、来てはいけないということではないと理解していますが、割引にならなかった段階で、お客様がキャンセルをするかどうか、もしキャンセルをした場合、地方での2泊目、3泊目ということで、特に登別市においては、非常に大きな影響があると認識をしております。そういった意味で、札幌市が対象から除外されたということに関しては、登別市としては、非常に懸念しているところです。ただ、そのまま何もしなければ、今後、さらに影響が大きくなりますので、次のステップを登別国際観光コンベンション協会と早いうちに考えたいと思っております。

一方で、今日あたりには、東京都も、週末からいろいろな制限をかけるという話も聞いております。これから3週間が極めて憂慮すべき期間ということを総理ご自身がおっしゃっていますので、3週間後、もう年末になります。年明けどのような戦略を登別市として考えていくかを、国では第3次補正もあるとお聞きしていますので、今年度残り、約3カ月間を本当に貴重な期間として、間に合うものについては補正予算を組んでいきたいと思っております。

 クーポン券の発行については、今、登別国際観光コンベンション協会の方で、かなり準備をされています。また、登別商工会議所さんの方では、青鬼赤鬼チケットなど、いろいろな対応をしていただいてます。今後、クーポンの発行については変更点が余儀なくされる内容、例えば日程の件ですとか、そういったことで、変更が可能であれば、我々はその要望にお答えしていきたいと思っております。ただし、昨日の臨時議会で、議員からご指摘があった専決については、慎重に受け止めなければいけませんので、議会への情報提供と議会への相談については、さらなる丁寧さが必要と思っております。その辺を考慮しながら、慎重に進めていきたいと思っております。

(室蘭民報社):本定例会には、補正予算として全職員スマホ対応や独自の電子決裁の導入などが盛り込まれているが、市民に対してどのような利益を生み出すと考えているのか。今後、さらに充実させていく考えはあるのか。

(市長):庁内におけるテレワーク環境の整備をかなり重視し、金額的にもかなりの予算をこれからと投じたいと考えていますが、遅かれ早かれ、5Gの世界になり、デジタル化が進んでまいります。我々の考え方としては、できるだけ早い時期に、デジタル化しながら、市民の皆様にも、先程お話しましたが、市民の皆様に模範となるような動きにまずすること、また、今の行政サービスが、デジタル化によって、合理的に、例えば時間的に早く進むですとか、金銭的に安くなるですとか、いろいろな意味で、合理的に処理ができるように考えていきたいなと思っております。

一方で、庁内における職員の働き方改革、教職員の皆さんも含めてですが、これからさらに予算をかけて、デジタル化に対応したアプリの購入ですとか、そういったものをせざるを得ないと思っておりますので、出来る範囲で、早い時期に、また予算化を進めていかなければならないと思っております。

(北海道新聞):今後、多くの大型事業が控えているが、新型コロナウイルス感染症の影響で入湯税が、かなり厳しい状況が予想される。現時点で、計画どおり進めていくことができると考えているか。

(市長):ただいまご質問ありましたとおり、まず一つは、税収に関してですが、令和3年度以降、かなり厳しいものになると思っております。しかしながら、現時点では市役所本庁舎基本計画をはじめ、多くの計画の中に、ハードインフラの整備、廃止・除却も含めて計画を進めてますので、まずは新年度予算、国からの交付税であったり、交付金などの減額がなされない限りは、極力計画どおりに進める準備を、現時点ではしていきたいと思っております。その中で今のご質問にありました入湯税の取扱いについてですが、これは誰もが考えてもわかるように、お客様が来ない限り入湯税は収入として得られないものであり、この入湯税で今一番影響しているのが、JR登別駅のバリアフリー化(エレベーター等の設置)でほぼ使わせていただくという約束をしておりますので、市としては責任を持っていかなければいけないと思っておりますので、その辺をJR北海道さんと、しっかり信頼性の中で話を進めていきたいと思っております。

(室蘭民報社):市長の4期目の公約として、公共施設の再編を掲げ、本定例会においても施設の廃止にかかる議案が上程されているが、これまでの議論の中で、老朽化している施設の廃止に向けた動きが徐々に出てきている印象を受ける。その点についての市長の考えは。また、市役所本庁舎の建て替えについて、津波浸水予測をふまえた検討について、進捗状況は。

(市長):公共施設の廃止についてでありますが、今後、立て替えなければならないであろう予定のものとしては消防本部本署と市役所新庁舎、そしてクリンクルセンターの今後も少し後になりますが、それも可能性の中に入っております。加えて、下水道事業で言えば若山浄化センター、こちらもお金かかっております、上水道で言えば登別温泉浄水場といったところの建設が、これから複数年のうちに、歳出に関わってまいります。

これまでは除却に係る予算をできるだけその新築ベースであったり改築の方に回していましたが、今後はさらに除却に係る予算が使えなくなるということから廃止と合わせて、できるだけ予定どおりに、除却にかかる予算についても確保して実行していく方針を策定しましたので、それは確実に、少しづつであっても行っていきたいと思います。これまでは、廃止後の手続きはどちらかというとあまりできていなかったというのが正直なところでありますので、両輪で、新しいものを作ることと失くしていくものをきちんと計画立ててやっていきたいと思っております。

市役所本庁舎の津波に関する影響になりますが、先週だったかと思いますが、北海道の危機管理の局長さんが来られて、来年3月を目途に、北海道としての津波浸水予想高を決定するということで、それに対する考え方や今の登別市における影響などについて意見交換をさせていただきました。その中で、これまで、同じ場所に庁舎は建てるという原則のもと、進めてきたんですが、北海道の職員の方々との話の中では、もしかしすると対応できない可能性も出てくるんじゃないかと、例えば、金銭的にものすごいお金がかかってしまうですとか、現計画の建て方だと津波に対応できないだとか、かなり危機的な要素が増えつつありますので、今後、この場所で良いのかどうかという基本構想・基本計画の中で決定した事項について、一部変更を考えなければいけないという段階に来てるのかなと思っております。そういったことが、起こったとしても、対応できるようにシミュレーションとしては、さまざまな方法を考えなければいけないと思っています。その一つには、高台に移転をすべきではないかという意見に対して、真摯に受け止めてシミュレーションの中に入れるということと、この場所ではない場所で何か大きな施設があればそういった施設を借りる、もしくは違う場所に新築するといったところをシミュレーションの中にいくつか盛り込んで行かなければいけないと思っております。この件に関しては、来年の3月までに庁内で、机上論にはなりますが、いろいろな方法を考えて予算的なもの、工期、時期的なもの、また、市民感情を含めた市民への情報提供のあり方について、総合的に考えていきたいと思います。

一番重要なことは、どういう危機管理をしていくかをきちんと市民に説明できなければいけないと思っていますので、庁舎を建て直すことは大事ですが、機能がなくなっては意味がありませんので、必ず本庁舎の機能をどんな想定外の災害が来ても機能させるという前提のもとで、机上論であってもシミュレーションしていきたいと思っております。

(室蘭民報社):これまで、市役所本庁舎は、現地建て替えがベースとなっていたと思うが、今の話だと、現在地に限らない可能性もあるということでよいか。

(市長):基本構想の策定に当たって行った市民との意見交換の中で、どこが中心地で、どういったところに庁舎があった方がいいかという話をし、この中央町を中心とした幌別界隈ということで多くの市民からの賛同を得て、市議会からも賛同を得ているという認識があります。エリアとしてはここだということで、場所は変わっても、中心エリアの中からは逸脱しないという範囲の中で場所を決定するそういう感覚でおります。ですから、数百メートル先の陸上競技場がある高いところでも中心地の中という点では変わりはないと思っています。これを例えば、登別温泉に持って行くとか、登別地区に持ってくとかっていう考えではないので、あくまでも場所の限定に関しては少し考え直さなければいけないという範囲で、中心エリアの中で、例えば富士町だったりそういったところは、基本構想の中では、中心地の範囲の中に入っております。その中でシミュレーションをしたいと思ってます。

(北海道新聞):先ほど、クリンクルセンターについて話があったが、今後、メルトタワーに入る可能性を考えながら、新築か延命化の選択をしていくのか。

(市長):同じ広域連合に属していながら、ゴミ処理場に関しては、三市三町の枠組みとは別に、白老町との連携でゴミ処理をこれからも進めていくことが前提ではありますが、その中でも、今後、クリンクルセンターの末路と言いますか、廃止をして除却するのか、それともまだ延命化させるのかという、大きな分かれ道があり、その中で新築をする場合は、今のクリンクルセンターではなくなるということになるんですが、今のクリンクルセンターを上手に使いながら、あと5年でも10年でも延命化するといった手法を選択した場合は、これは第二の、今のメルトタワーの次のゴミ処理場が出来上がった時から、クリンクルセンターを延命措置をし、それが終わる頃の時期に、登別市以外の二市三町の人口動態がほぼ4万人ぐらいの減少が起きた場合、もしくは3万人とかの減少が起きた場合、ちょうどその穴埋め分として登別市が入るということも勿論選択肢には、我々は入れたいと思いますが、現時点で各首長さんとの話の中では、私以外の首長さんは、多分ほとんどそれはありえないというのが、率直な考えではあるかなと思ってます。しかしながら、選択肢としては、我々はそういったことも考えなければいけないと思ってます。これも、先ほどの記者さんへの回答に似てますが、机上論でのシミュレーションとしては選択肢の一つとして入れます、必ず。そのようにクリンクルセンターについて考えていきたいと思ってます。ただ、クリンクルセンターは、7年ぐらいの余裕があります。この7年で、いろいろ考えていきます。しかしながら、来年、再来年までの、今から2年以内に、先ほどの二つの選択肢のどちらかは方向性としては決めておきたいと思います。そこから、5年かけて、設計から工事までを全部考えなければいけません。来年、再来年で方向性をしっかり決めます。そのために、多くの市民の皆様方と市議員の皆様との意見交換していきたいと思ってます。そのためには、ちょっと話ずれますが、今はなかなか市民と会えないですから、なるべく先ほどの環境だとか、デジタル化を推進しながら、多くの皆さん方と、今まで以上に会えなくてもさまざまな手法で意見交換や合意形成が図れる準備をしていきたいと思ってます。

(室蘭民報社):本定例会に消防本部・本署に関する補正予算が盛り込まれており、1消防本部1支署など、コンパクトな体制が整っていくことになるかと思うが、今後、都市計画マスタープランの見直し、立地適正化計画の策定と、コンパクトなまちづくりが本格化していく中で、市長自身のコンパクトなまちづくりへの考えを聞かせていただきたい。

(市長):まず、危機管理については、消防本部・本署の機能が移るということは、非常に市にとって大きな出来事になります。これは、根本的な考えである市民の生命と財産を守るためにどうまち全体を形成していくかにつながりますので、今ご質問ありました都市計画マスタープランを、早急に次の20年後に向けて考えていかなければいけないとかなり議論をしたり、策定の準備を進めております。その中で、これまで6地域に分けていた区域をもう少し大きく4地域ぐらいに分けて、それぞれの機能をさらに20年後に合わせた地域の働きということで考えていきたいと思いますが、人口動態の中で、2025年問題と2040年問題という課題が問題視されている中、果たして、今のコンパクトシティが、中心部に集約することだけがいいのかとなると、国交省とのこれからの話し合いにもよりますが、小さな拠点づくりが、今国交省で進んでおりまして、どうしてもコンパクトにするには大きな代償、金銭的な代償だとか、住民の理解があってどんどん中心地に来るって事になりますが、今でもなかなか難しく、今後10年、20年後もなかなかうまくいかない可能性もある中で、いかに市街地とへき地というか、そういった界隈をつなげていくかということを、やはり交通誘導であったり、そういったところで賄わなければいけないと思っていますので、これまでは道路網に関するインフラ整備を重視しておりましたが、その道路を活用するソフト展開、交通体系の問題をこれからしっかりやっていかないと、お年寄りになればなるほど、免許を返納する、活動範囲は狭まる、これを考慮しながらコミュニティの移動手段を構築していくかということが今後のまちづくりにつながっていくと思います。ただ、このことを遂行していくためには、かなりの公的予算が投資的に必要になってくると思いますので、そこは住民の理解を得ながら、段階的に進めなければいけないと思っております。

(読売新聞):冒頭の質問で、GoToトラベルから札幌市が除外されることについて、懸念していると答えていたが、札幌市から登別市に宿泊地を変更することで、感染拡大が登別市にも広がるといった誤解を招きかねない懸念という理解でよろしいか。

(市長):その要素もゼロではありません。まさに、その要素も含んでおります。ですが、その要素よりは、どちらかと言うと北海道を満喫するために道外から来るお客様の考え方の一つとして、一切、都市部を通らずに新型コロナの感染拡大地域を回避しながら、地方だけ回るかと言うと、なかなか今の旅行スタイルとしては難しいと思っております。特に、宿泊地については、温泉地であったりしますが、ショッピング・買い物だとか、またいろいろな食べ物など、そういったものについては、どうしても函館市、札幌市、帯広市、旭川市あたりで、最低一泊することがマスト条件になっていまして、特に札幌については、道南圏・道央圏を回る上では、必ず一泊入れるんですね。そこに、今回すすきのを含め、定山渓も12月2日だったかと思いますが、一般料金になって、多くの人が多分キャンセルを余儀なくされていくのかなと思うのですが、そういった環境の中では、登別温泉も連動してくるのが多分常だと思っていないと、安易に考えておくと、あとで痛い目にあうと思ってます。かなり影響があると認識した中で、次の予定を考えていきたいと思っております。

(読売新聞):落ち込みを懸念しているということでよろしいか。

(市長):そうですね、キャンセルも便乗してと言うか、並行してくるかと思います。今年5月のゴールデンウイークは、来ないでと言っていましたが、来ないでと言わないんですよね。定山渓は特にそうだと思います。GoToトラベルの割引はなくなりますが、普通どおりに泊まりに来る方にはどうぞ来ていただきたい。その時に、お客様はキャンセル料が今は無料だから、もっと後でもいいんじゃないかと思えば、だいたいキャンセルになるのではないかなと思うんです。それが、一泊だけじゃなくて、次の日だとか前の日に、多分地方に泊まる方もおり、その中には登別温泉への選択肢もそれなりに多いかと思いますので、その分は、確実に減るかなと思ってます。

(読売新聞):逆に登別市に来てもらう商機として捉える考えは。

(市長):お客様は、大きく二分されていて、登別温泉だけだったり、登別温泉と洞爺湖温泉などを目的化しているお客様は商機に感じます。つまり、絶対に来てくれるだろうと思うんですが、多くは、都市部との連動で、複合型の目的を作っていると思っています。今日は旭川市に行って動物園行くとか、今日は買い物で札幌市に行くとか、今日は温泉は登別で2泊か3泊など、複合型の目的を持った方についてはキャンセルが多いのではないかと思っています。そこの部分について、なかなか商機を感じることが難しいかなと思ってます。ゴールデンルートというのが、まさにその考えで、札幌-登別-函館を北海道のゴールデンルートにしたいという意気込みで頑張ってますが、その中の一つでも二つでも欠けてしまうと、なかなかゴールデンルートと呼ばれなくなってしまう。その中の一番の王様である札幌市が今回対象から除外されるということは、かなり大きな痛手です。

(NHK):先月から、感染者数が増加しているが、その影響については、どのように把握しているか。

(市長):2月ぐらいから始まって、4月の段階でゴールデンウイークを控えて、特に観光地の中でも温泉地については、できるだけ来ないでくださいということで苦渋の選択をさせていただいた時期がございました。その後、日本全体、世界全体かもしれませんが、経済的な影響が計り知れなかったということで、コロナ対策と経済対策は並行してやるものという日本政府の方針もあり、そういった考え方に沿って我々も行っております。ですから、本来、理想であれば、コロナがまた少なくなるまで2週間でも3週間でも、経済的な行動、特に観光地であれば温泉に来ないでということも選択肢の中にはあるかとは思いますが、経済との両立というところの観点でいくと、いかにコロナに感染させない対策を徹底して行いながら、普通どおり泊まりに来ていただく。これを両立させるという事がこれから必要なものだと考えていますので、上手にそれが使えるように、まずは正しく恐れ、恐れている範囲の中で、どうやってそのコロナに感染しないということを来られる方、皆さんの協力のもとで、進められれば少しずつではありますけれども、感染症の人数は減っていくのではないかと一応楽観的でありますけれども、考えているところであります。

先月からの感染の状況では、養護老人ホームの話がありましたが、そこに観光客が来るかどうかという観点で言えば、つながりが非常に薄いと思いますので、観光振興に関してはそれほど影響というものは考えておりませんでした。しかしながら、市民生活の中でのコロナの感染症については、懸念すべき要素がたくさんあった中で、養護老人ホームでクラスターが出たということでありますから、そこは市民の皆様方に再度徹底してお願いをしていきたいと思います。それは、先ほどお話しした、うがいの徹底であったり、そういった基本的な事なんですけれども、再度市民の皆さんと見直せるようにやっていきたいと思っております。

(NHK):今後の観光への対応について、具体的に検討していることなどはあるか。

(市長):衛生対策につきましては、私も登別温泉の全てではないですが、各ホテルの施設状況を見せていただいております。会合があったり挨拶があったりの公務もありますので。そういった中では、正直申し上げまして、ホテルの中ほど安全な環境はないかなと思うぐらい、衛生対策には徹底しておられます。ですから、観光振興については、登別温泉にさえ来ていただければ、そこから先、陽性反応が起こるようなものにはならないと思ってますが、陽性者が来て、その方と濃厚接触する場合についてはなかなか回避できないと思いますので、その辺は入る時の検温であったり、そういうこころで、信じていくしかないと思ってます。あとは、お互いに行き来しない、そこをこれから徹底するかどうかということになると思ってますので、現時点ではすごく影響があるかっていう風に考えると、まだそこまでは行ってないかなと認識してます。

 

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