令和2年第3回定例記者会見

公開日 2020年06月05日

場所:議場

20200605令和2年第3回定例記者会見

 

1.市長あいさつ

皆さん、本日はお忙しい中、お越しいただきありがとうございます。令和2年第3回定例記者会見になります。日頃から皆様方には登別市のまちの情報を市民の皆様に提供していただいておりますことをこの場をお借りして厚くお礼申し上げます。ありがとうございます。

それでは現在の本市の取り組みについて何点かお話をさせていただきたいと思います。

まず1点目です。緊急事態宣言の解除についてです。5月25日月曜日、北海道や4都県に発出されていた緊急事態宣言が解除されました。市民の皆様や事業者の皆様が、外出自粛や臨時休業など、感染拡大防止に向けた取り組みにご協力をいただいた結果であり、ありがたく感じているところでございます。今後は危機的な状況に陥った経済活動はもとより、市民活動を段階的に再開し、以前のレベルまで、かなり難しいとは思うのですが、戻していかなければならないという決意でいるところです。

本市といたしましては、一日も早く対応できるように市議会の皆様方にもご協力をいただきながら、第2回定例会を待たずして4月30日、そして5月29日に臨時会を開催し、各分野において可能な限り迅速な対応に取り組んでいるところです。しかしながら依然として、新型コロナウイルスは日常生活に潜んでおり、少しでも気を緩めれば再び感染が拡大するという可能性を含んでおります。国が示しております『新しい生活様式』、北海道が示しております『新北海道スタイル』のように、以前の生活と全く同じということにはなりませんけれども、例えばリモートでの学びや仕事など、ニューノーマルな時代に対応したスタイルで、安全・安心に生活を送ることができるよう、本市としてさらなる経済対策と感染拡大防止対策などを並行して進めてまいりたいと思っております。

次に新型コロナウイルスに対する経済対策についてです。経済対策につきましては、具体的にはもう皆さんすでにご存じだとは思いますが、国や北海道が行う支援に加えまして、市独自といたしましては『店舗等賃借料サポート給付金』、予算額として3,000万円や『クリーンな店舗づくり事業補助金』、予算額として300万円、『経営持続化アシスト給付金』、予算額1億円、『エール飲食券発行事業』、予算額が約2,100万円など、企業活動の継続、経済回復に向けた支援などに取り組んでおります。4月30日の臨時会で可決されました『クリーンな店舗づくり事業補助金』、300万円につきましては5月29日から募集を始めておりまして、多くの事業者の皆様方からご相談をいただいている状況にあります。引き続き、事業者の皆様方が求める支援をなるべく的確に捉え、取り組んでまいりたいと思います。

また、本市の基幹産業・観光業につきましては、『湯之国登別応援事業』として予算額4,500万円で、登別国際観光コンベンション協会と連携し、国や北海道が行おうとしている観光支援事業に先駆けて、6月中旬から約1カ月間と短い期間ではございますが、市民の皆様方に登別観光を応援していただくとともに、感染症対策などで疲れた身体を登別が誇る温泉で癒やしていただけるよう、クーポン券の配布の準備を進めております。

まずは市民の皆様方にいつもと変わりない登別を堪能していただき、そして昨日報道されました北海道の旅行代金に対する助成、そして政府のGotoキャンペーンによって、道内、道外の皆様にまた登別へ足を運んでいただけるよう、取り組みを進めてまいりたいと思っております。

支援策につきましては、今後は給付型から復興・振興型へと段階的に切り替えようとしておりますけれども、今後も限られた財源の中で市民の皆様や事業者の皆様方が必要とする経済対策をできるだけ切れ目無く講じていく予定でおりますので、記者会の皆様におかれましては、引き続き、情報発信にご協力賜りますようこの場をお借りしてお願い申し上げたいと思います。

次に教育に関する対応です。今日は武田教育長もいますので、詳しい話はまた後ほど皆様方からご質問等していただければと思います。私からは長期間臨時休校となっておりました市内小中学校につきましては、今後いつ起きるかわからない感染拡大の波に備え、GIGAスクール構想の取組をできるだけ加速化させていきたいと思っております。また、端末整備につきましては、国のロードマップに準じ、今年度小学校5年生、6年生及び中学校1年生分の整備を予定しておりましたけれども、国のGIGAスクール構想の前倒しに合わせまして、5月29日の臨時会において全児童・生徒及び教職員用の端末3,172台などに関する予算を一括で提案し、今年度中に市内全小中学校に端末を整備します。予算額として1億5,000万円になります。今後につきましては整備された端末やネットワーク環境を有効に活用できるよう学校を支援するとともに、緊急時における家庭でのオンライン学習環境の整備についても併せて研究と支援ができるような準備をしていきたいと思います。

次に新型コロナウイルスに対する感染症対策につきましては、先ほども申し上げましたとおり、今後も新型コロナウイルスの感染が拡大する可能性が十分ありますが、市の活力ともいえる市民活動をいろいろな形を変えて活性化していく必要があると認識をしております。

全施設共通の利用条件と各施設の状況に合わせた利用条件のもと、順次再開した公共施設等につきましては、感染症対策にかかる環境整備を進め、感染の拡大防止に向けたさらなる備えを進めていきたいと考えております。

 市制施行50周年についてでございます。今年度予定しておりました市制施行50周年にかかる記念事業については、多くの事業が延期、そして一部については中止となっておりますが、とりわけ記念式典について少しお話をさせていただきます。

予定日を11月28日に決めさせていただきました。改めて市民実行委員会と協議を重ね、開催に向けた準備を進めなくてはなりません。新型コロナウイルスの影響により、大きな変更を余儀なくされる可能性も多々はらんでおりますけれども、今日6月5日から1カ月後の7月上旬、できれば7月5日までに式典の具体的な内容を決定をさせていただきたいと思います。そこから予定日である11月28日までの間に関係する市民実行委員会の皆様方、それと諸団体、その実行における諸準備を具体的に進めたいと思います。しかしながら、先ほど申し上げましたとおり新型コロナウイルスの影響により大きな変更を余儀なくされる可能性がございますので、11月28日の約2カ月前、今の段階では9月28日を目途にしておりますが、最終的な開催の有無についての判断をこの9月28日に、本当に11月28日にするのかしないのかという最終判断をその日あたりにしたいと思います。しかしながら、全体としては開催が前提でおりますので、諸準備は11月28日に向けて、しっかりと進めてまいりたいと思います。

終わりになりますけれども、今回の約数十日間にも及ぶ外出自粛や多くの市民の皆様にとっては、人と人とのつながりの大切さを改めて感じる時間になったのではないかと認識しております。本市においてもさまざまな分野で予算を捻出し、例えば4万枚を超えるマスクや地元企業の消毒液などを確保し、環境整備に取り組んでいる中、3月下旬には友好都市・広州市からのマスク5万枚、そして5月下旬には姉妹都市・神奈川県海老名市とのご縁で同市の株式会社オウルテック様よりマスク10万枚が届けられるなど、いろいろなお付き合いの中で築き上げた交流やきずな、そういったものの大切さを改めて感じているところです。

これからも新型コロナウイルスとの闘いは長きにわたって続くと私は予想されますけれども、新型コロナウイルスを正しく恐れ、引き続き市一丸となって、感染拡大の防止を図りながら、将来の登別への歩みを確実に進めてまいりたいと考えています。

令和2年第2回登別市議会定例会の議案等でございますけれども、新型コロナウイルスの感染症対策にかかる令和2年度一般会計の補正予算に関わる案件など、報告2件、議案13件、諮問4件を予定をしております。各議案等の詳細は先にお渡しした資料をご覧いただきたいと思います。ご不明な点がございましたら、後ほど担当の部次長以下から説明させていただきたいと思います。

 

なお、昨日や本日の紙面等で報道されました後援会からの出馬要請につきまして、この場をお借りして少しお話をさせていただきたいと思います。

昨日、正午、お昼過ぎに後援会から直接、続投の要請を私自身が伺ったところでございます。お話の中では役員の皆様方が後援会の皆々様方と、コロナ禍ではございますが、電話等を通じて多くのご意見、叱咤激励、両方ありますけれども、いただきながら最終的に役員の皆様方でご決定をされた内容を私にお伝えしていただいたということになります。この後援会からの継続における要請を私自身は重く真摯に受け止めて、これから私の中で少し心の整理を進め、考えて、できるだけ早急に私としての決断を、進退における決断を発表できればと思っています。今日の段階では昨日の今日ですので、改めていただいた後援会のお話の内容を私なりに分析やさまざまな検証を行いながら、少しお時間をいただければと思っています。

私からの話は以上になりますけれども、この後皆様方からご質問をいただきながら、何とかこの第3回定例記者会見がいいものとなって、第2回定例会もスムーズに進めていきたいと思います。

今日は多くの皆様方にお越しいただきましたことを改めて感謝申し上げて、私からの挨拶としたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。ありがとうございます。

 

<質疑応答>

(室蘭民報社):市長選について、できるだけ早急にとの話だったが、市長の中で期限としてはいつまでに表明したいと考えているのか。

(市長):ありがとうございます。今ご質問いただきました内容につきましては、私自身の任期が8月27日だったかと思います。あと公示日などもその前にありますので、そこから前倒しで考えると。第1回定例会前の記者会見に皆様方から「いつその進退について決定をするんだ」というご質問をいただきました。その後すぐコロナ禍の状況になりまして、私自身も対策のほうで時間をとられたこともありまして、本日になりましたけれども、できれば本来であれば3カ月前とか4カ月前にしっかりと気持ちを整理して発表したかったのですが、昨日6月4日にお話をいただきました。私自身の任期が8月27日となると、その2カ月前の6月の下旬までに、この6月下旬としてはやはり私としては遅いくらいかなと思っておりますので、なるべく下旬とはいってもそれより前にどこかの場面で私自身が進退について発表できる場所があればと思っております。現時点では昨日話をいただいたばかりで、非常に重く受け止めているところもありまして少し時間がかかるかなと思っていますが、月をまたぐことは絶対ありません。それだけはご理解いただければと思います。

 

(室蘭民報社):今回3期目最後の定例会となるが、これまでの3期を振り返って、自身の公約がどれほどできたと考えているか。

(市長):平成20年から今日まで約12年間市長をさせていただいて、特に1期目、2期目、3期目、それぞれ災害、リーマンショックから始まって、東日本大震災、送電鉄塔倒壊による大規模停電、北海道胆振東部地震によるブラックアウト、さらには新型コロナウイルスが、それぞれこの12年の中でありまして、この3期目というのが、新型コロナウイルスについては最後の12年目に入ってですから、この4年間というのはこの中に含まれないのですけれども、「5つのパワー」というキーワードで、約4年前に第3期目を始めさせていただきまして、100%到達したかと言われると、多くの課題が残ったというのも事実でございます。しかしながら福祉の面でも、子育てや教育の面でも、さらには経済であったり市民生活など、特に今進めているのは、消防の新体制に向けた施設の更新ですね。インフラの部分でお金が使えるように少しなってきましたので、途上ではありますが取り組んでまいりました。リーマンショックの時代からいくつかのこの苦難を乗り越えて、今回のコロナ禍の状況に入って、新型コロナウイルス対策については正直申し上げてこの4年間で培ったものも覆されるものが、多分これから出てくるんだろうと思っております。ですから、残された2カ月の中で、このコロナ時代における今までの約4年間でやってきたことが、そのまま継続できるかできないかということについては、その自分が与えられている任期の中で、評価だけではなくて次のステップのための位置付けとして、まとめをしっかりとやはり7月いっぱいくらいまでにはやるべきだなと思っています。したがいまして、この3期目の4年間というのは、やっているようで実は成果が出ているかどうかというのが、私自身はこのコロナによってどう変わるか。今まで白だったものが急に黒になってしまうということもありますので、一概に判断できないということが正直なところです。

 

(室蘭民報社):12年間続けてこられていろいろな思いがあったと思うが、自身で良くできた部分、あるいは大きな課題もまだ残っているかと思う。それらについてそれぞれ評価するとすればどのようになるか。

(市長):自分自身の評価ということでご勘弁いただきたいのですけれども、自分自身がそれなりに頑張ったなというのは、やはり使えなかった予算が、今も経常収支比率が100に近い状況ですから、ほとんど投資的なものができないのは覚悟しているのですが、1期目で当選したときと比べると、公債費の比率であったり、その辺がやはり私の中では頑張ってきた方かなと思っております。起債償還においては、30億円を超える年間予算等を確か24、5億円くらいまで下げてきたと思いますので、10億円には及びませんが、1年間に返す借金を7億円、8億円くらい下げてきているかと思います。それを毎年続けていくことで新しい起債ができるということは、私自身としては事業として使える予算が少しでも出てくるということで、自分自身として評価したいと思います。そのおかげでインフラ整備として、ある程度大きな計画ができるようになりました。まだ実現はしていませんが、市役所本庁舎の件ですとか、すでに始まっております消防本部・本署、観光振興におけるJR登別駅、そういうこともあります。また、登別市のお金ではないのですけれども、JCHO登別病院のように他の力を借りながら、ある程度機能を維持していくことへのつなぎ役としては、私自身はある程度できたかなというふうに思っております。

  一方で、対策面で今でもまだ課題が残っているのが、やはり防災対策などが挙げられます。やればやるほど課題が残っていまして、受援計画、後方支援計画というのがやはりこれから必要になってくると思っていますので、多分今後くるであろう2000年の有珠山の噴火のように、近隣の地域がポイントで被災したときには、私たちのような小さいまちでも何かしてあげたいという思いを持っていますので、それなりのことはできると思っています。そういうところは取り組んでいきたいなと思います。いずれにしてもコロナ禍によって新しい生活様式の中でどうやってこれまで成り立ってきたものを維持できるか。維持できなければ形を変えてやっていくのかというのが、大きな課題になるかなと思っています。

 

(室蘭民報社):市制施行50周年の記念式典は11月28日に予定されているということだったが、11月28日に決めた理由は。

(市長):8月1日にできなくなるということについては、大きく分けて、中止か延期の2つの方向性がありました。我々の中でなるべく中止をしない方向でいこうということで、延期の道を探り、延期の時期はいつだということで大きく3つ掲げました。1つは年内にやるかどうか、もう1つは年内にできないけれど年度内だったらどうか、いわゆる令和2年にこだわった2020年にこだわった案です。3つめが2020年にはできないけれど、2021年、2022年までは引っ張ることができるかどうかということで、延期については検討を始めたのですが、私自身の強い思いがありまして、できれば旬なことでございますので、私としては50周年を年内にみんなで迎えられないかと思いまして、いろいろ検討して12月20日までの中で実際に行うことができる土・日曜日で、また、今の段階での施設の予約状況など、いろいろ検討し、11月28日が施設も空いており、ある程度新型コロナウイルスの状況が少しでも改善されているのではないかという淡い期待ですけれども持っているところでございます。ただ、私として11月が今のところベターと思っている理由の一つに、コロナ禍であっても、違った式典の方法があるのではないかなと考えていまして、市民会館に600人、700人を招き入れて、いろいろな団体に参加いただきながら、2時間や3時間で終えるというこれまでの方式は11月ではそうはできない。例えば複数会場を設けてそれをリモートでつなぎながら、さまざまな情報共有、そういったことも考えられますし、私の中で式典がもつ機能としては、お祝いをすること。もう1つは2020年という節目である。この2点が生かされなければということで、これまで8月1日考えていましたけれども、お祝い事というムードはなかなか難しいなと。そこで、50周年という節目という機能に関して果たせるものを11月28日に表現しようかと。それができるのであれば年内の11月28日を9月、現時点での予定では9月28日くらいに最終的な発表ができればと思っております。これは、行政だけで考えられるところと市民実行委員会の力を借りなければできないものがございますので、7月上旬と言いましたけれども、約1カ月かけて本当にやるべきものを精査して、できるもの、できないもの、形を変えてやれるもの、やれないものを早急に検討していきたいと思っています。

 

(室蘭民報社):確認となるが、場所は予定通り市民会館を使うのか、また、仮に11月28日が新型コロナウイルスの状況でできないとなった場合は、再延長する考えがあるのか。それとも、完全な中止という判断になるのか。

(市長):11月28日、結構寒くなります。ですから、主会場については市民会館の大ホールというものは残す方向でいます。ただ11月28日、本当にそれがメインの会場になるのかどうかというのは確定ではなくて、例えばこれは一例ですけれども、今課題として考えているのは、第九を歌う予定だったのですけれども、約100名の合唱団の人たちとそれを見る方々が600人くらいで、3密となります。歌うことを止めなくても、できるという仮定をしたときに、観客にはある場所で歌い手さんが歌っている様子をテレビで見ていただくということはありえるかなと思います。ですからメイン会場になるかどうかはまだはっきりしませんが、とりあえず市民会館という候補は残しますし、違う会場をたくさん使う可能性も十分あります。寒さとかそういった点も考慮しなければならないと思いますが。

2点目の11月28日がだめだったときについては、私の中では現時点で、どこかの節目を記念式典という形ではないところで、例えば今頑張っている市史の発行をもって、記念事業として終わらせるのか。何かそういうもので式典という形にこだわらず、違った形で節目をまっとうできれば、もしかしたら記念式典というようなものは、それ以上にならないかもしれないですね。その点についても、9月28日までには確実に方向性を決めて発表したいなと思っています。

 

(北海道新聞):先ほどの質問と若干かぶるかもしれないが、3期12年の中でやり残したというふうに考えていることは現段階であるか。

(市長):やり残したということは、たくさんありすぎて、進捗状況としては、志半ばのことがたくさんあります。その中ではやはり一番目立つのはハードインフラの関係です。本来であれば、市役所新庁舎にいてある程度今皆さんのご存じのとおり、方向性を決めさせていただきました。ただ、それが今後予算的に本当に実施できるかどうかというのは、今後の税収が私の予想では来年度以降確実に税収が減になるというふうに思っていますので、減になったときに、ふるさと納税で貯めた資金であったり、そういったものが、本当に我々が使えるかどうかということを考えると、もう決まっている基金でさえ違う用途に流用しなければならない、そのぐらい厳しいものになるのかなと考えています。今後はさらにそういったところが、どなたが首長になったとしても、大きな課題が残るかなというふうに思っています。あとは行財政改革につきまして、なかなか課題が残っているのはあります。私としては人事評価制度については、ある程度、市職労の若手の組合員の力も借りたりして、理解をしていただきながら、人事評価を給与の部分に反映できるところまできました。きましたけれども、もっとやりがいのある職場にしていくためにはただ給料が高い、安い、もちろん高いほうがいいのでしょうけれども、それだけでなくて環境ですね。その点が今までなかなかできなかったのかなというのがありますので、職場環境、あと人材育成これは永遠のテーマでありますが、もっとしたいなというイメージが今もありますので、そこはやはり志半ばのところはあります。

 

(北海道新聞):今、方向性を決めたものが予算的に実施できるかというお話があったが、そういう意味でいうと次の4期目について、いわゆる進退について、「退」も否定できないという考えか。

(市長):そうですね。どちらとも言えません。ですが、私が関わらせていただいたものが、中途半端で終わる部分については、将来、私を含め、どなたかがやるにしてもその道筋みたいものは、やはり必要だと思ってはいます。

特にハードインフラについては優先順位を決めた3点がございます。特に3つのうち1つはJR北海道という民間企業が関わるものでございます。今、JR北海道は、日高線の課題で25億円というお話も出てきて、予算出動がかなりある中で、JR登別駅のバリアフリー、その周辺の関係が今後の登別温泉、もしくはカルルス温泉における観光振興の交通部門において、どこまでその役割を果たすかというのが、この新型コロナで一気に変わったのではないかなと思っています。ですから、4期の進退はちょっと置いておいて、8月以降においては少なくてもJR登別駅の整備については、大きな意味で再考する余地があると思います。しかしながら、私が許された任期の中で島田社長とお会いできることが1回でも2回でもあるならば、なるべく会って私自身としては実現できる方向で考えていきたいと思います。

3つのうちあと2つありますが、消防関連についてはこれは多分途中で足止めすることはしません。東支署もある程度できましたし、本署についても予定どおりやるべきだと思っていますので、どなたがなっても、やってもらえるように、考えていきたいと思っております。

ただ、先ほどちょっと話を一部しましたけれども、市役所本庁舎については、新しい生活様式と新北海道スタイルという点から、今ちょっと前まで考えた方針は、正直に言ってかなりもろく崩れています。お金をかけて、方針をつくりましたけれども、ここは9月以降には検証と分析を再度やる価値がかなりあるのかなと私は思っています。そこは選挙がありますので、現時点で私の口からこれ以上責任のある言い方というのは、なかなかしづらいのだけはご了承いただければと思います。

 

(室蘭民報社):市役所本庁舎とJR登別駅のバリアフリー化について、実施の可否を含めて検討していくということか。

(市長):現時点で言わせていただければ、両者とも確実にやるという可能性が現時点ではちょっと薄れたというか、再検討をすることが必要になると私は思っています。消防本部を除いて。ただJR登別駅に関しては、私自身は進めたいのですけれども、本当にこれからもっともっと苦悩する登別温泉、カルルス温泉の宿泊施設のオーナーなどの新しい観光振興における営業スタイル、これがどうなるかによって、JRに多大な貢献をいただくのかどうかなど、全部関わってきますので、一概に今取り組んでいるエレベーターの設置やその周辺のインフラが本当は必要でないかもしれないというのは、到底現時点で言えませんので、そこは他団体、民間の方々としっかりと協議をしてやっていきたいなというふうに思います。

市役所新庁舎については我々が方向性を決めることで、市民の皆さんにお伝えをする仕組みができていますので、いつでも話し合いはやっていけると思っています。そこは心配していないのですが、いずれにしても今、ご質問いただいた内容としては、どちらでも可能性はあるということでご理解いただければと思います。

 

(朝日新聞):新型コロナの前と後では、がらっと社会の様相が変わり、緊急事態宣言が解除された後での市長選挙となるが、お出になるのかならないのか。お出になるとすれば政策をお考えになると思う。それは今までやり残したことを、時間が足りなかったからやっていくということでは多分なく、アフターコロナの社会の中で、どういう市をつくっていくのか。観光の話はまさに象徴的だと思われるが、多分問われることになると思う。その中で、今回の議案の中でも子どもたちのIT化があり、在宅勤務もある意味、うまくされていくと思う。『3密』と『移動』を禁じられ、それなりにこなしてきた中で、例えば子どもたちはどうなんだ、サラリーマンはどうなんだ、その観光はどうなんだということを聞かれると言っていたが、そこをやはり提示しなければいけないと思う。その辺について、現段階で何かお考えがあるか。お出になるか、ならないかは別として、今後の登別市というのをどういうふうに考えているのか。

(市長):今、後援会の役員の皆さんからオファーをいただいて、私自身に考える選択肢を1つ与えられました。それは「続投せよ」というオファーです。非常にありがたいことだと思います。そのときに今、おっしゃったアフターコロナの関係ですけれども、6月いっぱいで第2回定例会を終えて、いよいよ7月になってからこのアフターコロナ、私は今はまだコロナ時代だと思っていますから、先ほどお話したとおり、今は給付型の支援を、国、都道府県、それから自治体もやっていまして、私どもはその交通関係とか、7月から国、道に先んじて給付型から振興型の経済が回るほうに関わるお金を4,500万円、やり始めました。ステップとしては給付型の事業が終わると、経済が回るための復興型の予算について、これから半年ないし2021年度、令和3年度も考えていかなければいけないと思っていますけれども、問題はその後になります。この復興、いわゆる振興型の後の、私は3ステップ、3ステージくらいあると思っているのですけれども、3ステージ目は通常に戻るか戻らないかに対する市の方針というか、市が表す姿というのか、市は7月以降やはり本格的に考えなくてはいけない。たまたま8月に選挙があります。選挙の前から、それをやらなきゃだめかどうかという話になると、とりあえず振興型まで今出しました。7月、8月にはそれに取り組んで、今度は私が今の段階で考えているのは、今回は第3弾になりますので、9月の第3回定例会は、第4弾というものが、何らかの形で出ると思います。そのときは市長が変わっているのか、私が立候補をして選ばれているのかという選択肢がまだありますけれども、そこはちょっと置いておいてということですから、8月の市長選が終わってからやはりアフターコロナを迎えるにあたって、登別市のスタンスを、新しい生活様式に合わせた、新たな方向展開というのを考えていくべきと思っていますので、市長がどなたになっても市長の所信表明には、そこの部分が出ることになると思います。登別市政としては、乗り切っていけるのかなというふうには、楽観的ですけれども、考えています。ですから、先ほど違う方からお話があったように私自身が大きなまとめをしたときに、誰が市長になっても職員のみんながどのようにでも動ける。もしくは誰が市長になっても民間の皆さんがこれまで以上に助け合って生活ができるというところに、これからも足が止まらないような方向性だけは私自身は行動を通しててやっていかなければいけないと思っています。それを長くて2週間以内くらいに私自身の心を決定させていただきたいなと。そこにはこれまでやってきた成果に対する私自身の自信とか、やっていこうとする情熱、パッションなど、そういったものを全部入れて最終的に皆様にいろいろと気持ちを発表できるかなと思います。今本当にどちらになるか言えないところが多くあります。

 

(室蘭民報):以前予定していた入院を、新型コロナの関係で取りやめたが、今後入院される予定は。

(市長):そうですね、正直これから治療していくためには、少なくとも短い入院を何回かしなければならないと思いますので、選挙の件などもありますので、今月は入院はしませんが、この進退についてはっきり気持ちの整理ができたときに、もしかしたら入院のことをまた考えるかもしれません。一旦延期した入院ですので、当分できないなと思っています。現在、不自由はなく、問題はありません。

 

(北海道新聞):今回の補正予算について、経済対策が切れ目無くこれからも続けていくという話だったが、今回新たに何か追加財源を入れての経済対策というのは、第2回定例会の補正予算に入れていないと思う。そのお考えとしては、臨時会で経済対策を行ったからという理解でよいか。

(市長):大きなお金が動くものについては、5月29日の臨時会で少しでも早くということで、予算措置させていただきました。金額的には次の第2回定例会の補正でそれほど大きなものはもちろんありませんが、現在考えているものは上程はしていませんが、切れ目のない対策としているのは、今いろんなところに給付型でやっているのですけれども、まだ給付漏れがある方、対象になっていない人がいるのではないかという前提で、今の制度の中で漏れている人であったり、この制度ではないところで救わなければいけない人はいないだろうかということは、考えていかなくてはいけないと思っていますので、その点を最初に検討するよう職員に指示を出しています。

  もう一つ職員の中に指示を出しているものは、組み替えです。令和2年度の予算で、すでに中止になっている事業であったり、これからのもので延期または中止になるであろう、延期の場合は縮小するであろうものについて、少しでもコロナ対策の医療の関係だとか、そちらのほうに回せるだろうか。もしくはコロナ対策における諸事業に回せるかどうかという組み替えを、現時点でないのですけれども、少しずつ出てきています。金額はたいしたことではないのですが、件数がいくつかありますので、それを6月の定例会の会期中に予算として出すことができるのかどうかというのが、もうすでに検討を指示していますので、第2回定例会の議案の補正予算が非常に少ないですが、切れ目無く第2回定例会、第3回定例会に続けて、ときには7月の臨時会とか8月の臨時会を招集してでもお願いをすべき事業が私はあるかもしれないと思っています。

また、各種団体の給付のことについて、対象になっていないところを対象にできるかどうかという相談も国に対して今これからやり始めようとしていますので、ちょっとそこは時間がかかるかなと思っています。今の段階では間に合っていないのが正直なところです。動いているのは間違いないので、そこはちょっと注視していただければありがたいなと思います。

 

(室蘭民報社):予算の組み替えについて、市長の意向として職員への指示等は。

(市長):指示の内容としては詳しくはしていません。ただ、毎週行っている部長会と登別市感染症対策部会議で、少しでも早く組み替え編成みたいなことができることで、もともと財政的に脆弱な側面を持っている市ですから、予算がないからできないという議論になるのであれば、その組み替えた予算をどこに使えるかということも、また新型コロナウイルス対策になると思っていますので、そこは私の中ではかなり前から2回、3回とお願いしています。

ただ、給付事務の関係や今回の4月30日、5月29日の臨時会に対する作業等で、あまりにもちょっと繁忙となっており、組み替えのところまで各部で行えていない部分があると思います。今のところ徐々に集まっています。金額はたいしたことないのですけれども、組み替えをしているという、その姿が大事だと思いますので、そこは引き続き取り組みたいと思っています。

 

(読売新聞):先日、鷲別漁港周辺で市内中学生が行方不明になり、警察、消防、海上保安庁が大捜索を行った。翌日、市教育委員会に尋ねたところ、「現段階で市教委として何も言えることは何も無い」という回答だった。そのとき、すでに一部の民間放送がネットニュースで報道していた。そのような中、報道機関が報道するかどうか別として、市としてはある程度の情報提供をすべきと思うが、その辺についていかがお考えか。

(教育長):市教育委員会としましては、そういう事実があったことは承知しております。それはご家族のご意向、あるいは警察との対応等々がありまして、その範囲の中で警察の動きを見ながら対応したというところでございます。

(読売新聞):今後、情報提供を呼びかけるなど、市教委として、公開捜査に向けた発表などについて、お考えは。

(教育長):ご家族の意向を含めてそのような方向でお話が進めば、市教育委員会としては協力することになるかと思います。

(読売新聞):行方不明になった生徒の理由について、市教育委員会として把握されているか。

(教育長):警察の調査を通した話になると思いますが、承知していません。

 

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