第2章 自然とともに暮らすまち


第2節 美しく、清らかな環境の中で、自然にやさしい生き方が見えるまちをつくる

[基本的な考え方]

(生活環境)

 当市においては、直接市民に健康被害をもたらす公害の発生は見られず総体的に良好な生活環境が維持されています。しかしながら、生活様式や価値観の多様化を背景として、大量生産、大量消費、大量廃棄の社会システムが構築され、私たちは、新たな問題に直面しているといえます。

 それは、食品の安全性や生活排水による水質汚染と言った身近な問題にとどまらず、化石燃料の大量消費による二酸化炭素の増大等に起因する地球の温暖化現象、フロンガスによるオゾン層の破壊等に起因する健康被害、森林の伐採による砂漠化等、地球的な規模での環境問題へと発展しています。市民一人ひとりのライフスタイルが、直接地球規模での環境問題にかかわる時代の到来と言えます。

 私たちは、私たちの暮らしを通して、環境への影響に一層の思慮深さと注意を払いながら行動するとともに経済成長優先から真に豊かで人間尊重の視点にたって環境をつくりあげていくことが必要となってきています。そのために、私たちは、資源が有効に循環して生かされるリサイクル都市の建設を目指すとともに廃棄物の処理にあたっては、環境との調和をはかりながら恒久的な安全性を確保した処理体制の確立を目指します。



(下水道)

 生活環境の改善と公共用水域の水質保全を図ることを目的に昭和56年度着手した公共下水道事業は、平成2年10月に供用を開始し、平成7年度には、公共下水道普及率は概ね30%となっています。公共下水道事業の推進にあたっては、事業完成までに膨大な費用と年数を要することから、効率的な面整備に努めるほか、汚水処理量の増大に合わせ終末処理施設を増設し、さらに水洗化率の向上に努めて、健全な事業運営を図ります。
 また、市街地の浸水対策を推進するため、雨水幹線排水路の整備を促進します。



(火葬場、霊園)

 火葬場の整備については、昭和48年の建設以来、必要に応じて修繕あるいは増改築を行ってきましたが、火葬炉を含め施設の老朽化がすすんでいます。
 柩の大型化に伴う大型炉や無公害型火葬炉の設置が求められるとともに、施設環境についてもやすらぎや快適性を求める傾向にあることから、新たな施設の建設を促進することとします。
 霊園については、市民の墓地需要に応えるため逐次墓地を造成するなど霊園の整備を促進します。



[施策の基本方向]

1.リサイクル都市の建設と快適な生活環境の保全

 資源が循環して利用されるリサイクル型社会の形成を促進するため、ごみの排出を抑制し、減量化や再生利用を推進するなど行政、事業者、市民が一体となってリサイクル都市建設を推進するとともに一般廃棄物の適正な処理体制を確立するため新たな処理施設の整備をすすめます。

 また、し尿処理施設の汚泥や浄化槽の汚泥の適切な処理を図るため、必要な施設の整備を図るとともに下水道汚泥についても、安定処理に努めます。

 また、大気汚染、水質汚濁、騒音などの公害防止に努めるとともに、地球温暖化等の地球環境問題も視野に入れながら、関係機関との連携を密にし、監視、指導体制を整備するとともに生活環境美化活動を推進し良好な生活環境の保全に努めます。



2.下水道事業の促進

 公共下水道事業は、鷲別・美園町地区に向けて順次事業認可区域を拡大するとともに、登別東処理区の事業着手について検討します。



3.火葬場、霊園の整備

 火葬場の新設や設備の近代化を図るとともに新たな墓地の造成をすすめます。また、やすらぎに満ちた環境づくりのため緑化等火葬場周辺の環境整備に努めます。



[主要施策]

1.リサイクル都市の建設と快適な生活環境の保全

◆リサイクル活動の推進

・市民が行う不用品交換市、再生品利用活動を支援するとともにリサイクル団体の活動や交流、研修を支援します。
・分別排出を徹底するとともに、容器包装材の分別収集に努め、ごみの減量化を図ります。
・商業者に対して商品包装の簡素化を促すなど、ごみの減量化を図ります。
・家庭用コンポストの普及を図ります。
・半透明ごみ袋による排出の普及とごみステーションの適正管理をすすめます。
・家庭や地域、学校など様々な分野における環境教育、環境学習の推進に努めます。


◆一般廃棄物の適正処理

・環境保全に配慮した最終処分場を新設します。
・高カロリーごみや下水道・し尿汚泥を混焼できる焼却処理施設を新設します。
・燃えないごみや粗大ごみを減量するため不燃ごみ、粗大ごみ破砕処理施設を新設します。
・あき缶、あきビンなどの容器包装材や不用品の再利用など効果的リサイクルを推進するため、リサイクル施設を新設します。
・生ごみを堆肥として有効に利用するため、生ごみ高速堆肥化処理施設を新設します。


◆産業廃棄物の適正処理

・広域的な処理施設の設置と医療廃棄物の適正処理体制の確立を北海道などの関係機関に要請するとともに、市内における建設にあたっては、秩序ある設置に努めます。
・下水道汚泥については、焼却施設で中間処理するなど適正処分に努めます。


◆快適な生活環境の保全

・公害についての苦情・相談の適切な処理に努めます。
・騒音や悪臭、振動などの調査に努め、被害の防止を図ります。
・近隣騒音など生活型公害の防止に努めるよう市民意識の高揚を図ります。
・地域環境の美化運動を推進するとともに、廃棄物の不法投棄防止に努めます。
・厨房残渣や油等生活排水による河川の汚れを防ぐため、地域の実情や特性に応じた生活排水対策を推進します。



2.下水道事業の促進

◆計画的な下水道事業運営と整備計画の推進

・登別東処理区を含めた全体事業計画の見直しをすすめます。
・鷲別、美園地区への事業認可区域の拡大に努めます。(事業認可区域720haから970ha)
・若山浄化センターの処理槽の増設を計画的に行います。
・登別東処理区の事業着手について検討します。
・雨水幹線排水路の整備促進に努めます。


◆管理体制の整備強化

・事務のOA化等による業務の効率化を図ります。
・処理機能に影響を及ぼす有害物質の流入を排除するため、利用者への協力要請と指導監視体制の強化を図ります。
・下水道管渠施設への侵入水防止等のため、下水道管路の維持管理の強化を図ります。


◆水洗化率の向上

・下水道に対する市民意識の高揚に努め、水洗化の促進を図ります。



3.火葬場、霊園の整備

◆火葬場の整備

・近代的な火葬場の建設に努めます。


◆霊園の整備

・富浦霊園の計画的造成をすすめます。
・未建立墓地の建立促進を図ります。