第2章 自然とともに暮らすまち


第1節 自然を保全し、活用し、創造しながらうるおいのある都市空間をつくる

[基本的な考え方]

 先人のたゆまぬ努力により、受け継がれている登別の豊かな自然は、私たちの暮らしを支える基盤であるとともに、うるおいとやすらぎの源です。

 この自然をより美しく次代に引き継ぐため、行政はもとより、市民、民間団体企業等においても自然を保全し、活用し、創造することを基本とした、人と自然が調和するまちづくりをすすめます。また、四季を感じ、四季を楽しめる快適な都市環境づくりのため水、緑、花の創造に努めます。



[施策の基本方向]

1.エコアップ運動の推進

 かけがいのない自然を守り、育て、次代に引き継ぐとともに、うるおいとやすらぎに満ちた都市空間づくりをすすめるため、行政、市民、企業が一体となった市全域にわたるエコアップ運動を推進します。

※エコアップ運動
 自然環境は、地形、気候、水などの物理的な環境要素と動植物や微生物などが相互に複雑にからみあってあるひとつのバランスのとれた生態系(エコロジー)をつくっています。エコアップ運動は、その生態系に着目した新しい環境のとらえ方にもとづき私たちの環境をより調和のとれたものとするための様々な活動です。



2.人と自然のふれあい拠点の形成

 市内各地区の環境資源と特性を活かしながら、人と自然がふれあえる様々な場づくりをすすめるとともに自然に関する研究・学習の場としての拠点づくりをすすめます。水と緑と花を生かして四季が楽しめるよう、快適な都市環境づくりに努めます。



[主要施策]

1.エコアップ運動の推進

◆自然環境保全活動の推進

・環境保全活動を総合的に展開するため、その指針となる環境基本計画の策定に取り組みます。
・土地利用計画の適切な運用を図り、自然と調和した都市環境の創造に努めます。
・市内における動植物等の生態調査を促進します。
・環境に配慮した消費行動の定着に努めます。
・企業に対し環境分野での積極的な社会貢献を促します。
・環境保全活動に関する情報の収集、提供に努めるとともに自主的に行われる市民の環境保全活動を支援します。
・展示パネルや各種パンフレット等を作成し、環境保全意識の普及をすすめます。
・ゴルフ場で使用される農薬による環境汚染を防ぐため、公害防止協定に基づく立ち入り指導や水質検査を行うとともに、ゴルフ場事業者の自主的な取組みを促します。
・小動物の秩序ある飼育管理を推進するため飼い主のモラル向上を図るとともにコンパニオンアニマルであった小動物の霊園を設置します。


◆自然環境学習・教育の推進

・環境意識の高揚を図るため、自然環境教育の充実に努めます。
・ふるさとの自然の姿を身近なものとするための自然学習読本、ネイチャーマップなどの作成に取り組みます。
・自然観察会、探鳥会などを実施し、自然環境の保護に関する理解や協力を深める機会を増やします。
・自然環境学習の指導者としてボランティアの市民レンジャーを育成します。



2.人と自然のふれあい拠点の形成

◆人と自然のふれあい拠点の整備

・自然に親しむ拠点施設として宿泊研修機能を備えたネイチャーセンターを建設します。
・亀田記念公園や登別原始林、鉱山地区など山野草や樹木、野鳥、虫、魚などの小動物の豊かな地域に自然を生かした野外博物館を整備します。
・地域の自然資源を活用した森林浴コース、自然遊歩道、バードウオッチング・テラスなど自然と親しむことのできる場を整備します。


◆緑の創造

・市域全体を視野に入れた緑の環境づくりを推進するため、緑化計画を策定します。
・景観、環境形成上重要な緑地については、緑地保全地区や環境緑地保護地区などの指定をすすめ、適正な保全を図ります。
・公共施設の緑化を推進し、うるおいある施設環境づくりに努めます。
・工場、商店街、住宅地などの民有地の緑化を図り環境の改善に努めます。
・市民の憩いの場となるポケットパークの整備をすすめます。
・河川敷地を活用した緑化を図ります。
・美しい海岸づくりをすすめるため、海岸線の連続した緑化を検討します。
・市民参加の緑化イベントを充実します。
・学校において緑の教育を積極的に推進するとともに、実のなる木や多様な樹木を植栽して、緑の環境づくりに努めます。


◆水辺の創造

・幌別川環境整備計画を推進します。
・幌別川魚のサンクチュアリ計画の推進を支援します。
・水とふれあえる環境づくりや水辺環境の保全と活用を視野に入れた河川修景計画の策定に努めます。
・河川環境の保全を促進するため、河川美化、浄化運動を推進するとともに、定期的な水質調査を実施します。


◆フラワーネットワークづくり

・町内会、各種団体や企業などと連携し全市的な花いっぱい運動を展開します。
・花いっぱい運動を支援するため温泉熱などを利用した花の育苗施設の設置に努めます。
・道路、公園、公共施設等における花壇づくりを促進し花いっぱい運動と連動した全市的なフラワーネットワークづくりを推進します。