緑陽中学校訪問交流

 10月21日木曜日
 緑陽中学校訪問交流
 場 所:緑陽中学校
 出席者:ニルス・アナセン氏、緑陽中学校生徒及び教職員、鈴木利枝専門員

英語の授業を参観するアナセン氏
 英語の授業(2年生)を参観した。内容は現在完了形の授業で、教科書と副読本を使っていた。

 デンマークでは、外国語を教える時は、まず聞くこと、話すことに重点が置かれるという。文法や書くことについては、余り気にする事無く、短期間しか習わないそうである。

 アナセン氏は、この日の授業を見て、まだまだ工夫の余地がある事を指摘していた。

 それは、その授業があまりにも教科書にとらわれすぎているので、教師のアイディアをもっと活かして、生徒の興味をそそるように、身振り手振りを交えるなどダイナミックで、時々は写真やビデオ、音楽などを使った柔軟性のある内容にしたら良いというものである。教えられるだけでなく、生徒がいかに興味を持って自発的に英語を学ぼうとするかが、語学教育の大切なポイントであると言っていた。

 アナセン氏の評価では、この授業を受けている生徒は受け身の状態なので、生徒は授業の内容をあまり面白いとは思っていないでしょう、生徒の立場にたった授業でなければ、結局英語力は身につかないでしょう、と言っていた。

生徒たちの話を聞くアナセン氏  また、教師が使っている教授法にはまったく新しいものがなく、驚いていた。それは15〜16年前にデンマークで英語を教える時に使われていたやり方と同じで、日本の教育システムについては、事前に若干の知識は持っていたが、これ程遅れているとは思わなかったので大変ショックを受けたと言っていた。

 次に福祉の模擬体験授業を参観した。

 まず、教師の説明の仕方が目にうったえる資料を数多く使うなどたいへん優れており、とても興味深いやり方だと熱心に聞いていた。

 この後、生徒達がいくつかのグループに分かれ、車椅子に乗って、階段の上り、下りは介護役の生徒が車椅子を持ち上げるなどの体験をした。

 アナセン氏は、このような体験をする事は障害者の立場に立って、物事を考えられるので、素晴らしい授業だといっていた。ちなみに、デンマークではこのような体験学習はあるにはある。しかし、北欧3国と同様デンマークは福祉については非常に進んだ国であり、学校に入る前の小さい時から障害のある人と接する機会は多く、あまり意識しないで適切な行動が取れている。

 日本でもこのような体験をした子供たちが大人になるころには、社会全体が本当にノーマライゼーションの理念を行動で実現できるようになるだろうと言っていた。


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