平成30年第3回定例記者会見

公開日 2018年06月11日

場所:第2委員会室

20180611平成30年第3回定例記者会見

 

1.市長あいさつ

本日はお忙しい中、平成30年第3回定例記者会見にご出席いただきまして心から感謝申し上げます。

まず、5月11日に開催したゴールデンウイーク明けの記者懇談会に、多数のご出席を賜り、ありがとうございました。

あの懇親の場で、私にとって皆様方から伺った貴重な情報や体験談など、さまざまな情報を上手く生かすことができればと考えております。また、職員との交流を通して、互いに気持ちがわかるようになればと考えております。

それでは、私の方から、何点か情報をお伝えしたいと思います。

まず、『登別市本庁舎建設基本構想(案)』についてです。

平成29年度に開催した地区懇談会の中で多くのご意見をいただきました。そして、5月15日から18日にかけて市内4カ所で市民説明会を開催し、また、現在実施しているパブリックコメントにより、市民の皆様から意見を伺っているところです。

市民の皆様方にお伝えしている『まちづくりの拠点』、そして『防災の要』ともなる本庁舎等について、皆様方に建設に対する理解が進むように情報公開をしているところです。

この件に関しましては、パブリックコメントを終了したのち、登別市本庁舎建設基本構想の(案)をとれるよう、年内を目途に進めさせていただきたいと思います。

また、『将来の消防力のあり方』についてでございますが、市民説明会の中では構想案とあわせて、『将来の消防力のあり方』についても市民の皆さんからのご意見を伺ったところです。

『消防本部・本署』につきましては、市内の将来を見据えた市内4地区の消防体制を検討した中で、幌別地区と鷲別地区について、大きい意味で一元化し、消防体制の充実強化に努めてまいりたいと思っています。この件につきましても、市役所本庁舎の議題と併せて、並行して、進めさせていただきたいと思いますので、記者会の皆様には、その都度お伝えしてまいります。

3点目になりますが、山菜採りに出掛けた方の遭難事故についてです。

5月23日と6月4日に、両方の案件とも2日間にまたがる遭難事故が発生しました。

幸い、命に別状はなく発見することができました。その際には、北海道警察、防災ヘリ、道警ヘリなどのお力添えをいただき、消防で見つけることができました。結果として第71戦車連隊、陸上自衛隊も要請せずに発見することができ、今年度は現時点ではまだ一度も要請せずにすんでいるという状況です。今後も自力で発見できる体制作りを図っていきたいと思いますし、先日寄贈された無人航空機、いわゆるドローンといったものも将来的には活用できるかどうか検討も必要と考えております。

もう一点、6月1日に、おかげさまで『地獄の谷の鬼花火』を無事開幕することができました。

これから7月27日までの毎週木曜日・金曜日に開催させていただきます。

皆様方には、6月1日以降の記事等でご協力いただきありがとうございます。

今後も、こういった観光振興に関する話題を提供させていただきますので、新聞等に掲載してくださいますようお願い申し上げます。

なお、観光振興という点では、現時点で確定まではしていませんが年間入込数が400万人を超えそうです。また、同じく確定しておりませんが、宿泊者延数についても、近年では127~8万人程度を推移していましたが、130万人を超えそうな勢いです。さらに、130万人のうち、インバウンド、いわゆる訪日外国人観光客の宿泊延数も、これまで最高が48万人程度でしたが、50万人をなんとか超えそうです。現在、担当の観光振興グループで、全国の伸び率と比較して当市も同じような伸び率なのか、それとも当市が突出して伸びているのかといった分析をしながら、今後の政策展開を図っていければと考えております。

どちらにしても、皆様、報道等による良い影響もかなりあったかと思います。おかげさまでこうした増加につながっておりますので、この場でお借りして厚く御礼申し上げます。引き続き、報道等において観光振興に関する情報も掲載していただければありがたいと思います。

終わりになりますが、9月20日に登別市民憲章が制定から50年を迎えます。現在、『登別市民憲章制定50周年記念事業実行委員会』が中心となって協議しておりますが、2日後の9月22日に『記念式典』を開催する予定です。

登別市民憲章は、この登別市のまちづくりの基本的な心構えになりますので、この心構えをさらに推進させて、2年後に迎える2020年の市制施行50周年に何かしら市民の皆さんに関わっていただく1年にしていただきたいと考えておりますので、そのためには若い市民の力が必要となってきます。以前にもお話ししたことがあるかと思いますが、私自身も市制施行30周年の時には、実動部隊の一人として参加しておりました。そして、市制施行40周年のときには、当時の若い世代の人たちが携わり、その人たちが今では6月30日・7月1日に開催される『登別夏まつり』の実行委員を担っています。今、軸になっている世代に、さらに若い20代・30代の世代をいかに加わっていただくかということが命題となってくるかと思いますので、そういった話題についても皆様方に情報提供させていただければと思います。

 

さて、平成30年第2回登別市議会定例会の議案等でありますが、

・平成30年度一般会計及び特別会計の補正予算に係わる案件

・条例の一部改正

・人権擁護委員の候補者の推薦について

など、報告5件、議案8件、諮問3件を予定しています。

各議案等の詳細につきましては、8日にお渡しした資料をご覧ください。ご不明な点などがございましたら、後ほど担当から説明いたします。

改めて、ご出席いただきありがとうございます。

 

2.質疑応答

 

(室蘭民報社):市役所本庁舎の意見交換会を開催したということですが、建設場所については、登別市本庁舎建設基本構想(案)では、現地での建て替えを示していたが、意見交換会の中では、津波の心配をする市民の声があり、市営陸上競技場が良いのではという声も多く聞かれていたと思うが、市長の考えは。

(市長):説明会の報告は職員から聞いておりまして、庁内の話し合いの中では貴重なご意見として伺っております。市営陸上競技場のような高台を望んでいる市民も多くいるということは認識しています。そのような中で、基本構想案として、現庁舎所在地を選んだ理由としては、高台と同等の危険回避をすることが、人工高台という位置付けで解消できるかどうかがあり、その検証をこれからしていかないといけません。この検証というのは、まだ出来ておりませんが、少なくとも今実際に児童が通っている鷲別小学校についての安心感であったり、安全の機能をもう一度、市民の皆さんにお伝えすることと、他市町村の海浜地区で同じような事象がある模範的な前例があれば調べて、感じている不安が安心に変わるように根気強く説明していきたいと思います。それでもまだ不安があった場合は、もう少し協議をしていかなければいけないと思いますし、決定の延期も選択肢の一つには入れざるを得ないと思っています。現時点では予定通り、我々の意思で進められるよう努力してまいりたいと思います。

 

(室蘭民報社):決定の延期も選択肢に入れるということだが、起債制度の関係もあるため、一刻も早く決定させた方がいいのではという声もあるが、そのことについて市長の考えは。

(市長):市議会からの意見書の中にも含まれていることでして、早急に起債等の有利な状況について、国や北海道の両方から情報を得ることとしておりますが、それに先んじて、それぞれの機能が市民の皆さんの理解を得られないままに進めていくこともどうかと思います。バランスを見て、なるべく有利な起債の時期に間に合うように進めていこうと思っていますが、本当に無理してまでは進められないというのが実情かなと思いますので、市民本位のまちづくりを目指す上でも、この庁舎に関しましては、急ぎながらも極力、市民の皆さんの理解を得ながら進めていこうという姿勢でいきたいと思います。

 

(読売新聞):観光客が年間400万人に到達したとすれば、何年来のことなのか。

まもなく室蘭市と宮古市がフェリーで結ばれますが、国際観光都市である登別市にも訪れる人も多いと思う。そのような中で、西胆振、そして北海道の観光を印象付ける責任感は大きいと思うが、市長のコメントをいただきたい。

また、6月22日以降、東北地方のお客さんが、登別温泉に宿泊するという予約は結構入っているといった情報はあるか。

(市長):まず、東北からの予約については、現時点では分からないので、後ほど観光振興グループを通じて情報提供させていただきます。ただ、室蘭市でも6月分のみ把握していると聞いています。

7月以降の入り込み予想はまだ室蘭市に確認していないので、少しお時間をください。

何年来かというところですが、本日の打ち合わせの中で、過去10年の中では、ここ一番の入り込みであると担当次長から報告がありました。ですので、平成20年度以降では過去一番だと思います。ただ、昭和の時期と比較すると、バブルの終わり時期に宿泊者延数が150万人代の年があったかと記憶していますので確認しますが、最近の10年間の中では一番多いということになります。

今後の宮古市との関係によって、国際交流・国際的な観光についての私としてのコメントとしては、まずは宮古市と室蘭市との宮蘭フェリーが出航されてから、次のステップとしては、青山室蘭市長が物流の増大については、これまで以上に力を入れてくると思います。私の役割としてはそのフェリーにどれだけの交流人口につながる人を乗せるかということでございまして、単独の市長という立場よりは、北海道登別洞爺広域観光圏協議会の会長の立場として、現在アプローチしているのは、リアス式海岸沿いの仙台市側で言えば、陸前高田市まで、市でいえば釜石市、大船渡市、そのほかにも町がありますが、八戸市側はまた話が変わりますが、少なくとも大船渡市や陸前高田市は、北海道登別洞爺広域観光圏協議会の会長として、戸田大船渡市長と鳥羽陸前高田市長に、全国市長会で2市の首長に正式に必ず伺いますと口頭でお伝えさせていただきました。その際に、鳥羽陸前高田市長から宿泊地は陸前高田市にしていただきたいとオファーを受けておりますので、交流会は陸前高田市で出来るのではないかと思います。併せて、札幌の米国の総領事館は東北も担当しており、独立記念日に合わせて、花巻市長や大船渡市長、時には遠野市長が札幌に来られて、実際に何回か会ったこともあります。私は今年、公務で行けないのですが、内陸・内々陸を、岩手県であれば一関市や盛岡市の方も北海道登別洞爺広域観光圏協議会の会長の立場としては少なくとも営業に行くべきと考えています。一方で、都市間交流は各地のお祭りのPRをお互いにすることで、往復させることが必要と考えています。行き来を考えた観光振興という面で提案していきたいと考えています。このことは、宮古市を通じて室蘭市がお願いしているかもしれませんので、室蘭市と登別市で重複がないように進めていきたいと思います。

 

(北海道新聞):宮蘭ルートのことについて、どうしても物流の話しの方が大きくなっていることがありまして、観光の部分は北海道登別洞爺広域観光圏協議会の会長の立場で進めていくという話だが、西胆振の観光PRで仕掛けていることはあるか。

(市長):青山広域連合長の立場と青山室蘭市長の立場の両方で私からアプローチしました。メルトタワーでの会議で3市3町の首長いるときにも話をさせていただきましたし、直接、青山室蘭市長とも話しをさせていただきました。そのときの私からの質問として、青山室蘭市長が物流を増強する理由は、2度と室蘭港から撤退をさせないということが、一番の目標になりますので、物流が7割、8割を占めているのは当然だと思います。ただ、人的交流や観光につながる面では、私自身がもっと役柄的にアプローチしなければいけないと話をしました。そこで青山室蘭市長は基本的には任せますという言葉をいただきましたので、これまで色々な案を出していましたが、今後は室蘭市や3市3町という位置付けではなくて、3市4町の北海道登別洞爺広域観光圏協議会の会長の立場として、どんどんダイレクトにこれから計画を立てていきたいと思います。その件に関しましては、青山室蘭市長も了承していただきましたので、コンセンサスは得たと考えています。ですから、広域観光圏の総会の場では早いうちに東北に行く日程をまず決め、その中で賛同者を募って一緒に出席していただける方々と最初のアプローチをしていきたいと思います。

また、はっきり決まっていませんが、宮古市のお祭りに、市内のやきとりと登別閻魔やきそばの材料をフェリーに積んで、のぼりべつ夏祭りの実行委員会が行くことになっていると聞いています。昨日、実行委員長から話しを聞いたばかりでしたが、そのような食のアプローチも始まっています。

 

(読売新聞):本日より、防災行政無線を利用して音楽放送を行われているが、どういった意義があるか。

(市長):防災行政無線を利用した音楽放送の試験放送の意義についてですが、昨年のJアラートが我々の大きな反省点としてあります。なかなか訓練ができなかったことで、防災行政無線の適切な活用というのができなかったというところですごく反省をしており、なおかつ、機器の故障の確認が普段なかなかできないものなので、今回、毎日の放送を通じて、少しずつ習慣化していこうということで考えました。もう一つは登別市民として風土としていきたいと考えています。今は朝・昼・夕方に放送していますが、例えば朝の放送で目を覚まして、ご飯を食べる人もいれば、夕方の放送を聞いて帰る時間を認識するなど、風土になっていく放送を目標にしていきたいと思っています。現在の放送は、お昼には『いい湯だな』の登別らしい音楽を放送し、市民の皆さん、小さなお子さんからお年寄りまで認識していただけるよう、工夫を凝らしながら試験放送を考えているところです。

 

(北海道新聞):防災行政無線を活用した音楽放送の本放送はいつからか。

(市長):現在の試験放送は、6月11日から8月10日まで行うこととしていますが、まだ確定していません。先の試験放送に対して、マイナスのご意見として朝の放送がちょっとうるさいというご意見も伺っております。また、以前に行っていた正午のサイレン吹鳴を行わなくなったのは、子どもを寝かしつけている時やお昼寝のときに鳴ったら起きてしまうといったさまざまな意見をいただいております。また、以前には正午のサイレン吹鳴は市内一部の地域でのみ行われていました。そういったことも改めて、習慣化・風土化していくためには、できるだけ多くの皆さんの最初の理解が必要だと考えています。ですので、朝、昼、夜と音楽の秒数も音の大きさも変えながら試験できればと思っています。秒数も4月の試験放送から短くしています。今回の2回目の試験は、2カ月間という長期間で行うこととしましたので、この試験放送によりどこまでご理解いただけるかによって、9月以降、本格化実施するかもしれませんし、反対のご意見が多ければ多いほど、改善をするために試行的な放送をするかもしれません。臨機応変に進めてご理解をいただけるように進めて行きたいと思います。

 

(読売新聞):朝・昼・夕方の3つの曲の選定基準は。

(市長):総務部内で検討し、決めました。夕方の放送は小学校全校ではありませんが、昔から小学校で流している『夕焼け小焼け』とし、朝の放送は幌別西小学校で流している『椰子の実』としました。これまでサイレンだけだったのが、電柱を建て直し、装置を更新しましたので、有効利用するということで防災行政無線・音楽・人の声を聞こえるように試験していきます。市街地の中で一番考えていかなければならないのが、国道36号の近辺です。車の音で消えてしまい、聞こえないという意見をどう解消するか、日常的な放送で解消していきたいと思います。例えば、予算に余裕があれば、電柱を増やし、スピーカーも増やすといったことなどを検討していきたいと思います。

 

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