第4回まちづくり部会会議録(要約)

公開日 2013年03月15日

  • 開催日時  平成17年11月7日(月) 午後6時30分~午後8時20分
  • 開催場所  市役所 第3委員会室
  • 出席者    委員8名 事務局3名
  • 欠席者    委員5名
  • 議題
    1. 第6章 担いあうまちづくり」の施策体系について

〈会議録〉

◎議題1 第6章 担いあうまちづくり」の施策体系について

(部会長)

・前回、この部会においては、第6章「担いあうまちづくり」第1節「協働のまちづくり」について協議致したので、本日は、第2節「交流」について協議を行うので事務局より説明願いたい。

(事務局)

施策体系図(資料1)(202KBytes)に基づき、第2節「交流」について説明を行う。(以下省略)

(部会長)

・ただいま説明のあった件について、質問・意見等があれば発言いただきたい。

(A委員)

・国際交流に関しては、いろいろな事業が実施されているとの説明でしたが、移住・定住に関

しては、予算的にはどのような形になっているのか。

(事務局)

・まだ、検討段階であるので、予算化はされていない。

(A委員)

・室蘭市や伊達市においては、いろいろな事業が進められているように聞いているが、登別市においてはどのように進めるのか。

(事務局)

・北海道においては、まだ、試験的な意味合いが強いと思うが、移住・定住に関して一定の予算を組み、市町村と協力しながら事業を展開している。

・例えば、室蘭市においては、魚市場などの特徴ある施設や観光的な場所を紹介しながら、移住などに結びつけようとしているし、函館では、1ヶ月という比較的長期間、マンションのようなところに住んでいただき、市内や近隣町村の生活を体験するというような形を取っている。

・この移住・定住の事業に関しては、北海道としても試行段階なので、他市町村の具体例を参考にしながら、今後の事業を進めて行きたいと思う。

(A委員)

・これから団塊の世代が退職を迎える時代になるが、個人的には、登別は気候も温暖で、温泉もあり、物価も安いし、いい所だと宣伝している。

・市内においては、例えば中登別などを利用すれば、その受入れ場所としては、温泉も近いので、いいのではないかと思うので、そのような検討をしてほしい。

・次に、交流拠点の整備の説明の中で、東京げんき会や札幌のぼりべつ会の話がありましたが、これまでどのような成果があったのか。

(事務局)

・市内においては、例えば千歳町にある大和電機の進出など、その成果となって現れている。

・東京げんき会は、平成元年頃発足したが、当時幹事役をしていた方が、登別を推薦していただいて企業進出に繋がったという経緯がある。

・北海道は、首都圏に比べて、景気回復が遅いなどの状況があるので、登別の応援団としての役割を担いながら発足したもので、現在、名簿上の会員は 500名近くに上っており、今週に予定されているげんき会の出席者は120名位と聞いているが、会員に関しては、固定化する傾向にあるので、登別出身で東 京の大学に進学している学生などを対象に勧誘を進めている。

・予算としては、あまり大きな額は組んではいないが、東京における幹事会や総会の出席の旅費などの予算が大きい。

(B委員)

・移住・定住に関してですが、帯広などにおいては、定住を促進するため、中古住宅の斡旋等を実施しているようだが、登別市においてはどうなのか。

(事務局)

・現在のところはない。

・当面は、これからホームページなどに、住まいに関する情報等を提供していこうと思っている。

・室蘭市では、企業等が多いことから、転職なども可能であることを優位性として利用し、また、宅地については、区画整理事業で開発した八丁平などの宅地を分譲・売却しているように聞いている。

(C委員)

・伊達市では、移住などが進み、宅地開発が盛んに進んでいる。

・気候などの条件としては、室蘭にしても登別にしても、伊達市にはかなわないと思うが、それだけではないと思うが。

(D委員)

・室蘭市では、公営住宅の空きが多いようだが、登別市はどうなのか。

(事務局)

・登別市では、空きを待っている状況である。

(D委員)

・他都市の例を見習って登別市でも事業を展開していくとのことだが、予算が伴わなければ何もできないと思う。

(A委員)

・例えば、中登別などを文化村のような形にして、移住する方を優先的に入居させるようなこともいいのではないか。

・湯布院などが成功しているので、参考にできると思う。

(事務局)

・移住・定住促進策として、例えば観光体験ツアーなどを企画しても、単に観光客気分で参加する方もいると思うので、そのような危険性もあると思う。

(D委員)

・登別市は、温泉として有名なのだから、そのことを利用できればと思う。

(A委員)

・最近、歴史的なことに興味を持っている方も多いので、そのことに関連して何かできないだろうか。

(部会長)

・市は、本気になって移住対策に取り組もうとしているのか、よくわからないのですが、将来人口においては、いずれ4万数千人になるということなので、真剣に取り組む必要性があると思う。

(B委員)

・これから、空き家が多くなるので、それらを利用することなどを考えなければならない。

・伊達市では、障害者の受入れが整備されていて、グループホームなどにより、低所得者であっても受入れが可能となっているので、登別市においても、何か特徴をもったことをやらなければ、定住策にはならないと思う。

・ある人が「高齢者には先が無いが、障害者には先がある」と言っていた。

・乱暴な言い方ですが、頷ける部分もあると思う。

(事務局)

・移住・定住に関しては、都市計画的な問題もある。

・市街化区域・市街化調整区域などは、室蘭圏として規制されており、将来人口の減少により、市街化区域の範囲を広げることができない状況にあるが、優良田園住宅という制度により、調整区域内においても、住宅を建築することができることとなっている。

・現在、そのような制度を利用し、移住・定住策に組み込んで行く事を検討している。

(部会長)

・室蘭市では、最近、高層のマンションが中島地区などに建築されているが、高齢者にとっては、除雪などの手間が省けるので、かなり有利なのではないかと思う。

・白老町では、各種のまちづくり講演会などを開催し、まちづくりを進めている。

(A委員)

・基本計画策定の基礎となるのは、少子化・高齢化、人口減少、厳しい財政状況などを考慮したうえで、今後どのような事業を優先的に行うべきかといった議論をすべきと思うが。

(事務局)

・現在、進めている基本計画の検討については、章別による個別の扱いをしているので、それぞれに検討しているものと思う。

・事業の優先順位については、具体的な事業選択の場面においてなされるものと思う。

(A委員)

・このような形では、総花的になり、メリハリのついた計画にはならないし、厳しい財政状況を考慮すると、スクラップするものはスクラップしなければならない。

(事務局)

・この基本計画については、行政として行わなければならないものを計画するものであって、事業選択については、行政の責任において行うものと思っている。

・指摘のあったとおり、財政的に厳しい状況の中でまちづくりを進めていくことになるので、ハード面での整備というのは、困難な状況にあり、今後の10年間については、ソフト的な事業が中心になるものと考えている。

(C委員)

・先に行われた育み部会においても議論されたことなのだが、計画策定後においての計画の検証が必要であると考えている。

・評価をしながら、以後の事業選択を進めることが大事なのではないか。

(D委員)

・検証する場合においても、計画期間が終了する10年後ではなく、3年なり5年なりの一定期間が経過した段階で実施し、その時点で事業の見直しなどをすべきである。

・その評価をする人についても、計画に携わった委員が行うべきと考える。

・総合計画などにおいて、カタカナ文字が非常に多い気がするので、できることなら避けて、わかりやすい表現にしてほしい。

(事務局)

・確かにカタカナ文字と言うか、和製英語が多いような気がするが、それを日本語に訳した言葉を使うことにより、反対に分りにくくなることもあるので、理解をしてほしいと思う。

(B委員)

・ある程度の使用はわかるが、カタカナ文字については、万人がわかる程度の範疇に納めてほしい。

(事務局)

・先ほど、評価のお話が出ていたが、前回の基本計画を策定したときには、目標を明確にしていなかったため、評価を行うにしても、的確な評価ができなかったのだと思っている。

・今回の基本計画においては、その反省点を生かし、目標を明確にしたうえで、評価をしていきたいと考えている。

(A委員)

・それは、目標管理のことを意味しているのか。

(事務局)

・目標管理というよりも、施策の評価ということになると思う。

(部会長)

・これまで、項目に沿って皆さんの意見を伺ってきたが、あらためて総体的な意見を聞きたいと考えるが、どうであろうか。

(B委員)

・先ほど目標を設定したうえでの計画にすべきとのご意見があったが、ソフト面での施策における目標についても、明確なものにすべきと考えます。

・例えば、教育分野や福祉分野における目標の設定は困難であると思うが、これらの分野に力を入れなければ豊かな市民生活にはならないと考える。

(D委員)

・これからの人口減少に対し、いかに歯止めをかけるかが問題なので、そのためには、子育てに対する対策が重要になってくるものと思うので、子育てをしやすい、教育のしやすいまちづくりが必要だ。

・これからの高齢化社会に向けて、独居老人、特に男性のひとり暮らしが問題になると思うので、それらに対応する体制づくりがぜひ必要ではないか。

(B委員)

・これらは行政の問題であるとともに、地域住民による協力なども必要になってくる。

(部会長)

・これから人口減少社会を迎えることは確実で、その対応策の一つとして、移住・定住を進めるということであると思うが、どこまで真剣に対応するのかが問題であると思う。

・室蘭市では、高層マンションが盛んに建設されており、高齢化社会に対応することが進んでいるが、登別市においては、そのような対応がなされていないので、将来、登別市から室蘭市に移住する方が増えてくるのではないかと考える。

・特色のある街、例えばヒマワリの町、芝桜の町などは、最初から今あるような形ではなく、小さな試みから大きな観光資源として育ってきたものである。

・登別では、現在のところ、そのような動きはないが、一つの例として、望洋台公園のような所を一面の芝桜にするといった試みが必要ではないのか。

・登別は、温泉としては全国的に有名ではあるが、他にはこれといった観光資源はないのではないか。そういったことも、この基本計画に取り入れることも必要と思う。

(B委員)

・現在、市民憲章推進委員会などで進められている「花いっぱい運動」なども、最初は、みんなで街のために何かできないかと考え、一つの方法として、この運動を思いついた。

・この運動が広がったことは、大きな成果であると思う。

(D委員)

・道路には、街路樹がたくさん植栽されているが、大きくなると見通しが悪くなり、交通の障害になっているので、街路樹よりもつつじなどの背丈の低い樹木か花を植えるほうが良いと思う。

(E委員)

・これから人口減少社会を迎えるにあたり、育児や家事に女性だけが負担するのではなく、男性も積極的になるべきと考える。

・最近は、男女共同参画という考え方に伴い、女性の負担も軽くなりつつあるが、これからは介護などの問題も大きくなるので、その対応が必要だと思う。

(D委員)

・市役所では、男性の育児休暇などは利用されているのか。

(事務局)

・育児休暇としての制度はあるが、現実にその制度を利用しているかたは、まだ少数だと思う。

(D委員)

・男女共同参画社会を目指すのであれば、市役所の職員が積極的に育児休暇などの制度を活用するようにならなければならないと思う。

(F委員)

・外国のある街でのことだが、町ごとに屋根の色を統一していて、遠くから眺めると、パッチワークのようでとてもきれいな景観である。

・この街のように屋根の色を統一することは難しいとしても、例えばそれぞれの街の花を統一するなどを実施すれば、統一的な景観となり得ると思う。

・四季おりおりの花がそれぞれの地域で咲くことになり、登別市を訪れる人にも、好印象を与えるのではないか。

(A委員)

・そのようなことを通じて、登別市が花づくりの街になればいいと思う。

(B委員)

・開発局では、国道沿いに「はまなす」を植える事業を進めているようだが、ある程度年数が経過すれば、とても良い景観になると思う。

(部会長)

・若草町学田通りにおいては、町内会で花いっぱい運動を展開しており、町内会などの組織を利用すれば、うまくいくのではないか。

(A委員)

・総合計画に基づき、基本計画を策定し、さらに実施計画をつくることになると思うが、市が実施する事務事業についての実施計画についても、市民の意見を反映する方策を考えて欲しいと思う。

(B委員)

・これまで言われた意見をできるだけ基本計画に反映してほしいことと、基本計画を策定以後においても、その計画の検証を実施することが必要であると思う。

(G委員)

・一般的には、3~5万人規模の街がまちづくりを進めやすいといった意見もありますが、日本ではなぜか大都市志向が強いと言われています。

・今回の基本計画においては、本委員会の意見を反映する形で策定することになるが、今後、3年ごとの検証なり、見直しなどの必要性があると思っています。

・今回の計画では、目標を明確にするとのことだが、目標の設定が困難なものもあると思うがその辺をしっかりやってほしい。

・予算を計上するものと予算の計上を伴わないものがあるので、予算を伴わないものであっても目標なり、検証が必要だと思う。

(事務局)

・本日は、第6章だけでなく、総括的なお話もあったので、他の部会に情報提供したいと思っている。

・これまで、皆さんに議論していただいた意見を反映するよう、基本計画を策定していきたいと思っている。

・これまで基本計画に関しては、10年間の中で検証するような行為は、あまり行われていまかったが、皆さんからの意見があったとおり、計画の検証などを実施していこうと考えており、市長への報告の中でも、これまでの意見を組み込んでいきたいと思う。

(部会長)

・これまでの話し合いの中で、ある程度の方向性については、理解できたのではないかと思っている。また、他の部会においても、今後話合いの中で、その方向性を確認しながら進めてほしい。

・本まちづくり部会については、これをもって終了する。

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