平成14年度 第1回 ふれあい懇談会開催記録

公開日 2013年03月08日

○開催日時  平成14年11月1日(金)13時30分
会場  鉄南ふれあいセンター
○対象団体  婦人関係団体
○参加人数
・登別市婦人団体連絡協議会(1人)
・登別消費者協会(6人)
・登別市婦人短期大学同窓会(7人)
・家庭教育学級(11人)
・伊達市農業協同組合女性部登別支部(3人)
                       計28人

□懇談会『市町村合併問題に関する意見交換』の内容

【参加者】
○ 2年ほど前まで室蘭市に住んでいた。以前から室蘭市民としては、登別とは合併をしたいといった話があった。近所の方と話をするとそういう話題が出ていた。
○ 登別市に住むようになって登別市民と室蘭市民との人間性が違うということを感じた。今でも室蘭には友人がいて交流があるが、室蘭市民の方が登別市民をちょっと見下している感じがする。
○ まちの発展のためには、経済も大事だが人間性の部分もきちんと考えて話し合いをしてもらいたい。

【参加者】
○ 昭和30年に結婚して夕張から室蘭に来て、39年に幌別に引っ越してきた。その理由というのは、室蘭では浜風が強く子ども達がぜんそくにかかってしまったので、環境の良い幌別に来た。
○ しかし、幌別は室蘭と雲泥の差であった。室蘭は小公園で子どもが遊べたし、丸井もあったので室蘭での9年間は楽しく過ごせた。幌別では幌別駅を降りると、建物はまばらだった。
○ 年々住宅が建ちにぎやかになってきたが、若いときはデパートや子どもたちが遊べる場所、文化関係の催しがたくさんあるまちへの思い入れがすごく強かった。それは今も同じ考え。
○ 登別で良い所は、やはり温泉だと思う。全国で女性会議があったときに新潟、神戸、岡山に行ったが、登別温泉は東洋一の温泉郷ということで知名度が高く、自己紹介のときに登別から来たと言っただけで拍手が起こるほどだった。もっと登別は温泉を前面にアピールしていったら良いと思う。

【参加者】
○ 登別にも総合病院があればいいと思う。
○ 札幌や室蘭で開催されるコンサートなどの催し物が、登別でも開催されればいいと思う。市民会館の活性化をもっと図ってほしい。

【市長】
○ 暮らしていくのにどういう環境がいいのかというと、年代にもよるし、その人の活動の状況によっても価値観が違うと思う。便利な施設があればいいという意見はその通りだと思う。そういう施設を経営していくためには、ある程度利用してくれる人の数も必要になるし、採算を無視してサービスだけに使う施設ならば財政的な余裕がなければ出来ない。
○ 総合病院は、室蘭に固まっているが、室蘭・登別も第二次医療圏で同じ区域になっている。登別にも総合病院として厚生年金病院があり、廃止されたが国立登別病院も総合病院だった。
○ 総合病院が偏っているから利用しにくいというのがあると思うが、そのことと、合併をするとどうなるかということは別のことで、合併すると室蘭の病院が登別に移ってくるということは考えられない。
○ 合併することによって、地域の活性化が進み、地場の産業が元気になり、雇用が確保されて働く場がどんどん広がると、今住んでいる人達の数を合わせるよりもっと人が多くなる。働く場が増えると若い人達が定着して元気になる。そうなってくるとそれに還元されてサービス産業が増えてくるといったことで地域の活性化が進んでいく。
○ 活性化が進めばサービスの施設も経営が成り立って増えていく。それがないと今のように景気が低迷しリストラをして人員を減らし、設備投資を拡大して人を増やそうという企業が少ないといった状況のもとで合併しても、それは期待できない。
○ 合併問題を考えるにあたっては、これから何年も先を見通して自分達が生活するうえでいろいろな所を利用し合う、もちろん経済活動で働く範囲を自分達のまちと考えて、そこをよりよくしていくために力を合わせようという気持ちが出てきた結果として合併が成立すると思う。
○ 市町村合併に関して、話を投げかけてみなさんの意見を聞くという仕組みを続けたいと思っている。日本の地方自治の制度が、今ある現行制度が絶対良いということではなく、たくさんの問題を抱えているので、制度そのものをどう変えるかということも検討されており、我々も考えていかなければならない。
○ 登別と室蘭の青年会議所の人達が、合併をどう考えるかということを通し、自分たちの住んでいるまちをもう一度見つめ直し、また、若者達の子どもの時代に良いまちにしていくためには、まちづくりの範囲をどこまで考えたらよいかという議論を引き起こしたいということで、来週あたりから署名活動をしようとしている。そういうことは、皆で考えることはいいことだと思うので賛成している。
○ 国の政策で、合併特例法の期限が17年3月と決められており、それまでに合併するということになると反発もあるだろうし、それまでに議会がまとまるかというと少し難しいと思う。合併問題はそういうことだと思うので、合併に賛成の方も、反対の方も遠慮せずに思ったままの意見を言ってもらいたい。

【参加者】
○ 一人ひとりの顔が見えるので登別好き。合併は急がないで、ゆっくり時間をかけて結論を出してほしい。

【参加者】
○ 鷲別や若草方面に住んでいる人達は登別市民という意識が薄い。買い物も室蘭でばかりしているし、親が病気になったときには室蘭の病院に通っている。主人は室蘭に勤務しており、私は室蘭の高校を卒業した。だから合併についてどう思うかと言われると自分の中では室蘭も登別も区別がつかなくなっている。
○ 仮に室蘭と登別が合併するとして、こういった説明会を開くときにはこういう資料の数字だけではわからないので、例えば、学校はこうなる、病院はこうなる、市役所はこうなるといった具体的なプランを示してもらえれば、参加者からの意見が出しやすくなるのではないか。
○ 夫の両親は、網走管内の小さな町でケアハウスに入っているが、もうお墓を買っている。それは町で運営しており将来にわたって世話をしてくれる。まちは小さくてもそういった所に手が行き届いている。大きければ大きいなりにメリットはあると思うが、小さくてもそういったメリットはある。

【市長】
○ これらの意見は、皆さんも同様に思っていることだと思う。室蘭市と合併するという仮定でどういう段取りをするかというと、合併を検討するための合併協議会(2市で一つのもの)を議会の承認を経て設置し、これには議員やまちの代表者なども入り、そこで合併後のまちをどうつくりあげるかという計画をつくる。
○ 合併協議会では、まずまちの名前をどうするのか、次に市役所をどこに置くのかということを決める。登別市よりも人口の多い大きなまちと合併をした場合、市役所などの中心施設などのまちに一つあればいい施設は人口の多いところに集中しがちになる。
○ お互いのまちにとって必要とされる施設などは造りやすくなるが、今までのように登別市民にとって便利なところに建設されるとは限らない。もう一つは、まちが大きくなると意見をまとめるのが大変になり、顔を向き合って意見を述べる機会が少なくなる可能性がある。
○ また、それぞれのまちの気質や性質があるので、それぞれのまちの意見が異なるところの折り合いをつけるのが難しいなど、いろいろな問題が出るので、十分にお互いの意見交換を重ねて一つの方向に向かわなければならない。
○ 冒頭にも申し上げたが、懇談会をひと通り終えたら、皆さんからの意見、質問、要望などを整理してわかりやすくお知らせし、さらに皆さんと懇談する場を持ちたい。

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